ド迫力のエアバトルでファンを熱狂へと誘う、バスクが生んだ「ゴールの名手」

2018年02月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

ヘディングシュートの技術は達人の域。

アドゥリスのリーガ1部における通算得点は154。これは歴代6位、現役選手ではメッシ、ロナウドに次いで3位の記録だ。2018年2月12日現在。(C)Getty Images

 リーガ・エスパニョーラの公式ツイッターは2月11日、アスレティック・ビルバオに所属するベテランFW、アリツ・アドゥリスの動画を公開。バスクが生んだ「ゴールの名手」の37歳のバースデーを祝った。

 アドゥリスと言えば、真っ先に思い浮かべるのがエアバトルの強さだ。1㍍82㌢と際立って背が高いわけではないものの、巧みなポジショニングと抜群のタイミングで巨漢DFのマークを外し、あらゆる角度から放り込まれたクロスをネットに沈めてきた。

 今回リーガの公式ツイッターにアップされた動画も、やはりというべきか、すべてヘディングによるゴールシーンばかり。マジョルカ時代、バレンシア時代、そして現在も所属するA・ビルバオで記録したパワフルかつ華麗なヘディングシュートが紹介されている。

 スペイン代表にデビューしたのは29歳と遅咲きで、その後しばらく代表から遠のいたものの、35歳のときに電撃復帰を果たし、代表2キャップ目を刻む。以降はコンスタントに招集され、昨年10月のワールドカップ予選にも出場するなど、ロシアの地で王座奪還を狙うラ・ロハ(スペイン代表の愛称。赤の意)の、頼れる戦力のひとりであり続けている。

 2月11日で37歳になったアドゥリスは、リーガ1部で2番目の年長者。それでも年老いた様子はまるで見られない。今シーズンも、イニャキ・ウィリアムスの成長が著しいA・ビルバオにおいて、23節までの全試合に出場し、チーム最多の8ゴールをマーク。ヨーロッパリーグでも全6試合に出場して5ゴールを挙げている。チームは順当にベスト32に進出しており、こちらは大会得点王も狙えるポジションだ。

 A・ビルバオとの現行契約は2019年6月まで。満了時には38歳になっているが、現在の好調を維持できれば、さらなる契約更新も十分にあり得るだろう。パワフルかつ巧みなヘディングによるゴール量産を期待したい。


[リーガ1部の年長者トップ10]

1位 セルヒオ・モラ
(ヘタフェ)

1979年8月30日生まれ/38歳

2位 アリツ・アドゥリス
(A・ビルバオ)

1981年2月11日生まれ/37歳

3位 ゴルカ・イライソス
(ジローナ)

1981年3月6日生まれ/36歳

4位 ダニエル・ボネーラ
(ビジャレアル)

1981年5月31日生まれ/36歳

5位 ルベン・カストロ
(ベティス)

1981年6月27日生まれ/36歳

6位 ホアキン・サンチェス
(ベティス)

1981年7月21日生まれ/36歳

7位 ディエゴ・ロペス
(エスパニョール)

1981年11月3日生まれ/36歳

8位 ダビド・ガルシア
(ラス・パルマス)

1982年2月25日生まれ/35歳

9位 ホルヘ・モリーナ
(ヘタフェ)

1982年4月22日生まれ/35歳

10位 フェルナンド・ナバーロ
(デポルティボ)

1982年6月25日生まれ/35歳

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