【ゼロックス杯】山口、清武のゴールを演出! 見逃せなかった杉本健勇の凄み

2018年02月10日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

清武へのアシストは「狙っていた形」。

杉本はポストワークで貢献。左足首の負傷による影響を感じさせない好パフォーマンスを見せた。写真:徳原隆元

【ゼロックス杯】川崎2-3C大阪/2月10日/埼玉
 
 セレッソ大阪がゼロックススーパーカップで川崎フロンターレを3-2で下し、今季初タイトルを手にした。
 

 試合は、山口蛍、清武弘嗣ら代表組のゴールでC大阪が2点を先行。すぐさま1点差に詰め寄られたものの、リードを得たC大阪は終始余裕を持って試合を運び、対する川崎には焦りを与えた。
 
 ゴール右隅に突き刺した山口の高精度ミドルと、相手の背後に抜け出して決めた清武のドリブルシュートは手放しに称賛できるハイレベルのプレーだったが、その2ゴールを演出した杉本健勇の働きも見逃せなかった。
 
 2トップの一角で先発した杉本は、26分にエリア内でパスを受けると、相手を背負いながらすぐさま反転して、後方から駆け上がってくる山口へと柔らかいパスを供給し、先制点をアシスト。さらに48分には後方からのフィードを、相手との競り合いを制して頭で前方に送り、清武のゴールをお膳立て。杉本自身に得点はなかったものの、ポストワーカーとして特大の存在感を放ってみせた。
 
 とくにチーム2点目は「狙っていた形」だったという。GKキム・ジンヒョンのFKをヤン・ドンヒョンが競り合ってこぼれたボールに反応し、清武につなげた場面だ。
 
「競り合いの強い(ヤン・)ドンヒョンが入って、その競った後を狙っておこうと思っていた。そしたらすぐにあの場面が訪れた。キヨくんも良い形で入れ替わりましたし、冷静に決めてくれたので良かったです」
 
 アシストシーンを振り返って喜んだ杉本だが、それでも「まだまだ。ボールを収めるのはチームを助けるプレーなので、もっと増やしていきたい」と満足しない。むしろ、「自分自身もチャンスがありましたし、そこは決めるべきだった。反省しないといけない」とストライカーとしてノーゴールで終わったことを悔やんでいる。
 
 昨季22ゴールを挙げて日本代表に選ばれてもなお、成長を止めない。今季もこのストライカーから目が離せない。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWEB編集部)

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