酒井宏樹が先制点をアシストするも、マルセイユは2度のリードを守り切れず…

2018年02月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

前半は攻勢も、後半でポゼッションは逆転

今シーズン、3度目のアシストを決めた酒井だが、守備では良さも見せた反面、課題も残した。 (C) Getty Images

 2月9日(現地時間)、リーグ・アン第25節が行なわれ、マルセイユは2-2でサンテティエンヌと引き分けた。

 前節に川島永嗣がゴールマウスを守るメスに対して6ゴールを叩き込んで(6-3の勝利)2位に浮上したマルセイユが、サンテティエンヌの本拠地ジョフロワ・ギシャールに乗り込んだ一戦。酒井宏樹は今節も左SBとしてスタメンに名を連ねた。
 
 雪が降りしきるなかでの試合は、開始早々に動く。4分、攻撃参加した酒井がザンボのパスを受けて左サイドを抜け出し、右足で持ち替えてからクロス。ファーサイドでこれを受けたトバンは、マーカーが滑って寄せが遅れたこともあり、迷わず左足でダイレクトボレーを放ち、ゴール左隅に突き刺した。
 
 その後もポゼッションで上回りながら試合を進めたマルセイユだが、9分、右サイドを抜け出したアムマにクロスを入れられると、ファーサイドでフリーのモネ=パケにゴールを破られる。
 
 この場面、ロランドがバンバのマークをせずにアムマを止めに行ったことで、酒井がニアのバンバをマークせざるを得ず、結果、本来マークすべきモネ=パケをフリーにすることとなった。
 
 5分しかリードを保てなかったものの、マルセイユは動じることなく再び攻めに出、20分、SBのサールが右サイドを疾走しながらクロスを入れると、これを中央でサンソンがダイレクトで合わせて、勝ち越しのゴールを叩き込んだ。
 
 再び勝ち越した後は、サンテティエンヌに幾度もゴール前に迫られ、決定機も与えたが、好守でこれを防ぐ。44分にGKマンダンダが負傷退場するというアクシデントにも見舞われたが、マルセイユはリードしたままで前半を終了した。
 
 後半、開始直後にサンテティエンヌは右サイドを攻略してクロスを入れ、アムマがゴール前で合わせたが、ボールは大きくクロスバーを越えてしまい、この決定機を活かすことができない。
 
 前半同様に序盤はマルセイユがボールを保持していたが、間もなくサンテティエンヌも攻撃を仕掛け、右サイドを突破してドゥビュシーが何度もクロスを入れる。その後は、激しく攻守が入れ替わる展開が続いていくなかで、ポゼッションはホームチームが上回るようになった。
 
 そして75分、サンテティエンヌが同点とする。バンバが入れたクロスを、ファーサイドでベリッチがジャンプしながら胸で押し込んでゴール。バンバにはCBのロランドがついていたが、簡単にゴール前に入れさせたのは痛恨だった。
 
 その後、マルセイユが三たび勝ち越しを狙って攻めるも、これに対してサンテティエンヌは効果的なカウンターを仕掛け、81分にベリッチがペナルティーエリア内に侵入して強烈なシュートを放った他、複数の好機を作り出す。
 
 対するマルセイユのビッグチャンスは85分。CKのクリアボールをサールがシュートすると、相手選手に当たってディフレクトしたボールは、本来ならオフサイドポジションのミトログルの元へ。彼は咄嗟に足を出したものの、ゴールマウスを捉えることはできなかった。
 
 さらにアディショナルタイムにも、エヌジエからのパスをエリア内でトバンがダイレクトボレー。GKリュフィエの横っ飛びセーブで浮き上がったボールをエヌジエは空振りし、さらにグスタボがダイレクトで叩いたが、ボールはクロスバーのはるか上に飛んでいった。
 
 試合はそのまま終了。マルセイユは2度のリードを守り切れずに勝点1止まり。10日にアンジェと戦う3位モナコとの勝点差は2であり、今節、2位の座を守れるかは非常に怪しくなった。
 
 なおマルセイユは来週、15日にヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦でブラガと、週末18日にはリーグ・アン26節でボルドーと、それぞれホームゲームを戦う。
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