51歳を目前にカズは元気いっぱい「日本代表という憧れに少しでも近付けるように」

2018年02月07日 古田土恵介(サッカーダイジェスト)

「1点でも多く獲るのが自分に課せられたミッション」

「フィジカルコンディションは順調」だというカズ。ただし課題も少なくないようで「シュート0本は情けない」と悔しさも滲ませた。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 横浜FCとFC今治のトレーニングマッチが2月7日、宮崎県日南市の日南総合運動公園で行なわれ、0-2で横浜FCが敗戦を喫した。
 
 横浜FCに所属する三浦知良は途中出場でトップ下としてピッチに立った。今季でプロ33年目を迎える50歳は「個人的なフィジカルコンディションは順調」だと手応えを感じているようだ。
 
 もちろん、「チームへの融合はまだまだ」と開幕前ならではの課題も。精力的に動き回ってパスを呼び込むものの、なかなかボールに触れないもどかしい時間帯が続いた。時には味方のスルーパスに合わず、ボールがタッチラインを割るシーンも見られた。
 
 ただ、何より"キング・カズ"が気にしていたのは、「シュート0本」という結果だった。これでトレーニングマッチ3戦連続でゴールを狙えていない。「情けない結果」と悔しさを口にしている。
 
「プレータイムは伸びているが、ゴールが遠い。危機感しかないね。どういうふうにポジションを奪って、試合に出て、ゴールを決めるか。イメージ的にはちょっとまだまだかな」
 
 だからといって、開幕スタメンを諦めるつもりなど毛頭ない。プロである以上は最高の結果を残すために、最大の努力を続ける――。それが当たり前であり、カズがカズである所以。
 
「100パーセントの準備をしていきたい。開幕戦では先発で出たいし、その後も1試合でも多く出場して、1点で多く獲るのが自分に課せられたミッション。6月にはロシア・ワールドカップもある。日本代表という憧れのチームに少しでも近付けるように努力したい」
 
 あと20日足らずで年をまたひとつ重ねる。51歳を目前に控えた"永遠のサッカー少年"は、夢に向かって、前だけを見据えて歩いているのだ。
 
取材・文●古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)
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