プレミア通算100ゴールを達成!トッテナムの主砲ケインが歴代2位の速さで大台に

2018年02月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

アラン・シアラーに次ぐ短期間で「100」に到達。

2月4日のリバプール戦で終了間際に同点のPKを叩き込んだケイン。このゴールでプレミア通算得点数を100の大台に乗せている。(C)Getty Images

 リバプールのユルゲン・クロップ監督は、PKの判定に怒りを露にした。だが、トッテナムのハリー・ケインが、そのリバプール戦でチームに貴重な勝点1をもたらし、プレミアリーグ通算100ゴールという記録を達成した事実は覆らない。

 ケインの100ゴール到達は、通算141試合目で成し遂げられた。これは、元イングランド代表FWアラン・シアラーの124試合に次ぐ歴代2位の速さで、マンチェスター・シティのセルヒオ・アグエロ(147試合で達成)をも上回る。

 英紙『The Daily Telegraph』によると、90分を15分ごとに6分割して分析した結果(アディショナルタイムを含む)、ケインがもっとも多くのゴールを挙げた時間帯は、後半開始から60分まで(23得点)。ただ、最初の15分が14ゴールで、以降16ゴール、13ゴール、23ゴール、18ゴール、16ゴールと、1試合を通じていつでもネットを揺らせる力があることを示している。ちなみに、アディショナルタイムに奪ったゴールは8。うち2ゴールが決勝点だった。

 そのケインがもっとも多くゴールを奪った相手がレスターで、これまで6試合に出場し(プレー時間は534分)、9回ゴールネットを揺らしている。およそ59分に1ゴールというハイペースだ。これに続くのが、ストーク戦の8ゴール(8試合)、ウェストハム戦の7ゴール(11試合)、エバートン戦の7ゴール(8試合)となる。

 上位陣で"得意"としているのがアーセナル。ここまで6試合で6ゴールを奪っている。また、リバプール相手には7試合出場で5ゴールをマークしており、チェルシー戦は7試合・3ゴール、マンチェスター・シティ戦は6試合・2ゴールだった。マンチェスター・ユナイテッド戦とは相性が悪いのか、最多8試合に出場していながら1ゴールしか奪えていない。

 プレミアリーグで1万1255分間プレーしているケインは、113分間に1得点を挙げている計算で、100ゴールのうち88ゴールがペナルティーエリア内からのものだった。シュートの内訳は、右足が60点、左足が26点、ヘディングが14点となっている。

 2014年4月7日の初ゴール(サンダーランド戦)から大台到達までの4年弱におけるライバルたちのゴール数も、ケインの得点力の高さを裏付けている。ケインが100ゴールを記録したこの期間、アグエロは88得点、ロメル・ルカクは66得点、アレクシス・サンチェスは61得点にとどまっている。

『ESPN』によると、ケインはリバプール戦後、英『Sky Sports』で「100ゴールに到達できて嬉しい。素晴らしいことだ」と喜びを表わしていたようだが、まだ24歳と若いだけに、さらなる記録の樹立が期待できる。レアル・マドリーからの関心を伝える報道は絶えないが、ケインは今後もプレミアリーグで得点数を伸ばしていくのだろうか。
 
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