勝利を逃したマドリー、途中交代のC・ロナウドはTVカメラに「俺じゃなく試合を映せ!」

2018年02月05日 サッカーダイジェストWeb編集部

主将のS・ラモスは「最悪のシーズン」

82分に交代を命じられたC・ロナウド。この後ベンチに座っているところをTVカメラにアップで抜かれ……。(C)Getty Images

 現地時間2月3日に行なわれたリーガ・エスパニョーラ第22節のレバンテ戦で、レアル・マドリーのクリスチアーノ・ロナウドは1点リードで迎えた82分、ジネディーヌ・ジダン監督からベンチに呼び戻された。

 マルコ・アセンシオとの交代でピッチを後にしたC・ロナウドは、指揮官のそばを通り過ぎると、微妙な表情を浮かべてからベンチに座る。その様子をTVカメラが映し出すと、C・ロナウドは何事かつぶやき、指を振ってから唇に当てた。

 スペイン紙『Marca』によると、C・ロナウドは「試合を映せ。カメラを試合に向けろ」と要求していたようだ。

 リーグ戦で2試合連続2ゴールを挙げ、調子が上向いていただけに、ノーゴールでベンチに下がったことへのフラストレーションもあったのだろう。それでも、チームがそのまま勝利すれば救われたが、マドリーは終盤に追いつかれ、3連勝を逃してしまった。

『Marca』紙によれば、ジダン監督は試合後に「相手の2点目が鍵となった。避けられたはずだった。勝点2を失ったのだから状況は厳しい」と落胆。C・ロナウドを交代させたことについては、「中盤の選手を入れたかったからだ。必要な交代だった」と説明した。

 逃げ切りに失敗したマドリーのジダン監督は、それでも「リーガはまだ決まっていない」と語ったが、この日先制点を挙げた主将のセルヒオ・ラモスは、「バルサとこれだけ差が開くのは普通じゃない。僕らが悪かったということだ」と落胆を露にしている。

「今シーズンは僕にとっての最悪のシーズンのひとつ。いまこそ団結しなければいけない。残されたタイトル(チャンピオンズ・リーグ)をつかむには、それしかない」

 C・ロナウドは以前、チャンピオンズ・リーグで3連覇達成の偉業を達成できれば、素晴らしいシーズンにできると話していたが、かつてない苦境に立たされたマドリーは、欧州の舞台で復活を遂げられるのか。パリ・サンジェルマンとの決勝トーナメント第1レグは、14日にマドリードで開催される。
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事