ACLとリーグの両立へ手応え十分!! ちばぎんカップでの柏の収穫は新戦力の躍動!

2018年02月04日 松尾祐希(サッカーダイジェストWEB)

江坂は無得点も攻撃陣を牽引。瀬川も強烈ミドルで存在感を発揮!!

下平監督も新戦力の活躍に納得の表情。勝利以上に大きなものを掴んだ。写真:田中研治

[ちばぎんカップ]柏 4-1 千葉/2月4日/フクアリ

 どこよりも早くシーズンに入った柏が順調な調整ぶりを窺わせた。
 
 4日に行なわれたちばぎんカップ・千葉戦は前半こそ相手に主導権を握られたが、後半は個の力で相手を圧倒。クリスティアーノや伊東純也などがネットを揺らし、4-1で勝利を収めた。
 
 試合後、下平隆宏監督も「受け身に回る時間もあったけど、後半は途中から入った選手も含めてハードワークをして得点に絡んでくれた」と選手たちのパフォーマンスに賛辞を送った。とりわけ、高い評価を与えたのが新加入組の出来だ。
 
「新加入の選手がどれだけフィットできるのかというのが焦点にあった」と指揮官が言うように、既存戦力と新戦力の融合はこの試合のテーマのひとつだった。今季は1月30日にACLのプレーオフを戦う影響で例年よりも早く始動し、1月24日には鹿児島キャンプを終了。そのため、大宮から加わった江坂任と瀬川祐輔、新潟から加入した山崎亮平と小泉慶、福岡から獲得した亀川諒史などを短い期間の中でチームに組み込む必要があった。その中で迎えたACLプレーオフのムアントン戦は既存メンバーが主体。だからこそ、今回のちばぎんカップは新戦力を試す場として、大きな意味があった。

 この千葉戦では途中からピッチに立った瀬川は難易度の高いミドルシュートを左足で叩き込み、小泉慶は後半頭から出場してボランチの位置でプレー強度の高さを発揮。亀川も左サイドバックで果敢に攻め上がり、山崎は左サイドハーフの位置であわやゴールというような決定機に絡んだ。ACLプレーオフのムアントン戦に続く先発となった江坂は2戦連続で無得点に終わっているが、「得点以外の部分で言えば、ボールを本当に引き出せるのでいい仕事をしたと思う」と下平監督も10番のプレーに満足げな表情を見せている。
 
「出場時間が短かった選手も含めて結果を出してくれたので、そういう新加入の選手が活躍したことは勢いが出ると思います」と下平監督が言うように、新戦力の活躍は柏にとって心強い。

 ACLプレーオフを勝ち抜いたことで13日には本選の初戦を迎え、Jリーグが開幕すると2つの大会を並行して今季は戦うことになるが、彼らの起用に一定の目途がついたことは明るい材料だ。「連戦も含めて新加入の選手も含めて、上手くチームを回せていければ良い」という下平監督にとって、このちばぎんカップは勝利以上に大きなものを得た試合だった。

【第23回ちばぎんカップ 千葉 1-4 柏 PHOTO】伝統の千葉ダービーは4得点を挙げた柏の貫禄勝ち!
 
取材・文●松尾祐希(サッカーダイジェストWeb編集部)
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