「まったくバカげた金額ばかりだ!」エースの代役獲りに失敗したクロップ監督が恨み節

2018年02月02日 サッカーダイジェストWeb編集部

プリシッチ、マハレズ、ゴレツカはいずれも…

今冬はコウチーニョが旅立ち、ファン・ダイクが新たにスカッドに加わったのみ。智将クロップはリバプールを2季連続のCL出場へ導けるか。(C)Getty Images

 リバプールのユルゲン・クロップ監督が、穏やか口調ながら恨み節を展開した。
 
 年明け早々、丸5年に渡って攻撃の中軸を担ってきたフィリッペ・コウチーニョがバルセロナに移籍。移籍金1億2000万ユーロ+出来高4000万ユーロで、合計1億6000万ユーロ(約208億円)とも言われるメガディールだ。リバプールはすぐさま、手薄なCBの補強にフィルジル・ファン・ダイクをサウサンプトンから7880万ユーロ(約102億4000万円)で獲得。残る資金プラスアルファでエースの代役探しに奔走したが、今冬の加入選手はこのファン・ダイク1名のみに終わった。
 
 クリスティアン・プリシッチ(ドルトムント)、リャド・マハレズ(レスター)、トマ・レマール(モナコ)、レオン・ゴレツカ(シャルケ)など次から次へと有力候補が浮かんでは消えた1か月。移籍市場のクローズを受けて、クロップ監督がメディアの取材に応じ、インプレションを語った。
 
「できうるかぎりの行動は起こしたし、実際に獲得に乗り出した選手もいたよ。ただ、(違約金は)まったくバカげた金額ばかりで、呆気に取られるしかなかった。本当にどうかしてるんじゃないかと思うね、いまのフットボール界は。こういう時こそ冷静に振る舞うべきで、夏になればまた違った展開になるだろう。それだけ冬に主力選手を引き抜くのは難しいということだ。だから(代役を)獲れなかった事実を悔やんではいないし、さして痛手だとも捉えていない。チームにはほかにもタレントがいるからね」
 
 そう強がったドイツ人指揮官。シーズン序盤の大怪我で出遅れたものの、徐々に復調の気配を見せているアダム・ララーナへの期待を口にしたが、本音は別のところにあるだろう。チャンピオンズ・リーグの出場権争いが激化するプレミアリーグ終盤戦において、新たなビッグネームの確保は必須だったからだ。
 
 現在3位のリバプールは日曜日、本拠地アンフィールドで、勝点2差に付ける5位トッテナムとの大一番を戦う。
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