長友佑都が新天地に選んだガラタサライとは? かつて稲本潤一がプレーしたことも

2018年02月01日 サッカーダイジェストWeb編集部

定位置確保は簡単ではないはずだ。

コンスタントに出場機会を得るため、長友はガラタサライ行きを決意。まずは名将テリムの信頼を勝ち取りたい。(C)Getty Images

 日本代表の長友佑都が、7年間を過ごした愛するインテルを離れ、新天地に選んだトルコのガラタサライとは、いったいどんなクラブなのか。

 大都市イスタンブールに本拠を置く、言わずと知れたトルコの超名門だ。

 シュペルリギ(トルコ1部リーグ)の優勝回数は国内最多の20回を誇り、国内カップ戦の優勝回数(17回)も同じく最多。近年のトルコ最大のスター、アルダ・トゥランを輩出したクラブとしても有名で、日本人選手がプレーするのは、2006-07シーズンにプレーした稲本潤一以来ふたり目となる。

 そんな名門だが、ルーカス・ポドルスキやヴェスレイ・スナイデルを擁した昨シーズンは5年ぶりの無冠に終わり、昨年の夏はその汚名を晴らすべく、大胆な陣容の刷新を敢行。その甲斐あって今シーズンの国内リーグでは、開幕からトップを快走していた。

 だが、12月のベジクタシュとのダービーに0-3の大敗を喫したのを境にチーム内の雰囲気が悪化し、首位に勝点1差の2位につけながら、クロアチア人のイゴール・トゥドール監督を解任。後任には、かつてミランやトルコ代表などを率いた国内屈指の名将ファティフ・テリムを招聘している。ちなみに、現役時代もガラタサライでプレーしたテリムは、今回が4度目の監督就任となる。

 左右のサイドバックを主戦場とする長友にとって、定位置争いのライバルになりそうなのは、右なら昨夏にセビージャから加入したブラジル人のマリアーノ、左ならルーマニア代表のイアスミン・ラトブレビチだろう。さらに、両サイドを起用にこなすノルウェー代表のマルティン・リネスも控えている。

 開幕からほぼひとりで右SBのポジションを守ってきたマリアーノの牙城を崩すのは困難だが、左のラトブレビチも優れた攻撃性能を誇るSBだ。そうやすやすとポジションを明け渡すことはないだろう。

 とはいえ、レギュラーのふたりは長友と同じ31歳。年齢的なハンデはない。与えられたチャンスを確実に活かせば、定位置確保も十分可能だろう。
 
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