【清水】トップチーム昇格コンビの滝&平墳がイタリアの地で感じたこと

2018年01月30日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

「見ていて楽しい」テクニックを披露。

イタリア遠征では積極的なプレーが光った平墳(左端)と滝(右端)。Jリーグでの活躍が期待される。写真:ナイキ

 高円宮杯U-18プレミアリーグの参加チームから選出された『NIKE NEXT HEROプロジェクト』の選抜チームが、1月22~27日(現地時間)にかけてミラノ遠征を実施した。
 
 インテルのアカデミーの施設でトレーニングを行ない、インテルの下部組織であるASヴィズ・ノーバとヴァレジーナ・カルチョU-19と練習試合を開催。11-1と8-0で圧勝を飾るなどレベルの高いプレーを見せた。
 
 18人の遠征メンバーのなかで、一目を置かれる存在だったのが、中村駿太(青森山田→モンテディオ山形)、滝裕太、平墳迅(ともに清水エスパルスユース→清水)というプロの世界に進む3人だ。
 
 ヴィズ・ノーバ戦では、いずれも後半のみ(40分)の出場で2ゴール。FW水野雄太(大津)が「プロに行く3人の貪欲にゴールを狙う姿勢を間近で見られて、勉強になりました」と語るなど、「技術の高い3人とやれてよかった」という声は少なくなかった。
 
 この選抜チームでは左ウイングでプレーした滝は、抜群のキープ力を披露。前線に積極的に飛び出し、得点にも絡んだ。「ドリブルでどんどん仕掛けて、点を決めたり、アシストをしたりするのが特長なので、それが出来たのはよかったと思います」
 
 プレースキッカーとしても優秀で、初戦では惜しいFKがあり、2戦目ではCKから吉村仁志(大津)もヘッド弾をアシストしてもいる。まだあどけなさの残る18歳だが、ヴァレジーナ・カルチョU-19戦では、相手選手と激しくやり合うなど負けん気の強さも覗かせた。
 
「日本人と外国の選手では、プレースタイルや守備の強さが全然違います。この遠征でそういった部分を経験できたのはよかったですし、これからに活かしていきたいです。標準を世界に置いて練習していけば、将来海外でも活躍できると思います」
 
 清水ユースで1学年後輩のGK梅田透吾は、「早く滝選手にボールを渡せ、いつも後ろでそう思っています。見ていて楽しいですから」と明かした。チームメイトにさえそう感じさせるテクニックは、Jの舞台でも観衆を魅了するはずだ。

次ページ「生粋のストライカー」平墳は反省の弁。

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