24年の輝けるキャリアに幕…ギグスが引退を表明、ファン・ハール新監督のアシスタントに

2014年05月20日 サッカーダイジェストWeb編集部

963試合出場はクラブ史上最多記録。

切れ味鋭いドリブルは、「ジャックナイフ」とも形容された。ギグスは記憶にも、記録にも残る、文字通りのレジェンドだ。 (C) Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドのライアン・ギグスが5月19日、現役引退を発表した。1990年12月に17歳でプロデビューを飾ってから24年、40歳の大ベテランは輝かしいキャリアについに幕を引いた。
 
 ユース時代からユナイテッド一筋を貫き、公式戦出場963試合はクラブ史上最多記録。それも、2位ボビー・チャールトンの758試合を大きく引き離す大記録だ。通算168ゴールは歴代7位タイ。
 
 13回のリーグ優勝、2回のチャンピオンズ・リーグ優勝をはじめ、獲得したタイトルは34に上る。98-99シーズンには、絶対的な主力としてトレブル(プレミアリーグ、チャンピオンズ・リーグ、FAカップの3冠)の偉業に貢献した。
 
 91年10月に初キャップを刻んだウェールズ代表では64試合に出場し、12ゴールを記録。ただ、ワールドカップやEUROというメジャートーナメントとは縁がなかった。
 
「世界でもっとも偉大なクラブの一員として963試合に、ウェールズ代表として64試合に出場できたことは、私にとって特別な誇りであり、名誉であり、幸運でした。マンチェスター・ユナイテッドでプレーすること、それはいつだって私の夢でした」
 
「選手として、そのユニホームにもう袖を通すことができないと思うと、寂しさが募ります。ただ、世界最高の選手たちと共にプレーできた幸運、サー・アレックス・ファーガソンという素晴らしい監督の下でプレーできた幸運、そしてなにより、世界最高のファンのために戦えた幸運に、感謝します。あなたたちのサポートは、ずっと心に残っています」
 
 クラブの公式サイトにそう声明を寄せたギグスは、ファン・ハール新監督の下でアシスタントコーチに就任した事実を合わせて発表した。
 
 4月に解任されたデイビッド・モイーズ元監督の後を継ぎ暫定監督を務めたギグスは、2勝1分け1敗という成績を残している。
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