【札幌】ミシャ戦術は着実に浸透中! 浦和相手に5失点も「良い方向に進んでいる」

2018年01月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

現段階ではリスクを恐れずトライすることを求める。

言葉を交わすペトロヴィッチ監督と阿部。昨季までの戦友が、今季は対戦相手としてぶつかり合う。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 今季からペトロヴィッチ監督が指揮を執る札幌は、沖縄・金武町キャンプ第2クール最終日の27日、金武町フットボールセンターで浦和と45分×4本で練習試合を行ない、トータル0-5で敗れた。システムはミシャの基本システムとなる3-4-2-1で、GKに菅野孝憲、3バックは左から福森晃斗、キム・ミンテ、進藤亮佑、中盤は右サイドから白井康介、深井一希、駒井善成、菅大輝、2シャドーには三好康児と宮吉拓実、ワントップには内村圭宏が入った。
 
 新戦力が5人入り、9人が25歳以下というフレッシュなメンバーでスタートした一戦。浦和相手にもポゼッションサッカーを試み、リスクを負って攻撃を仕掛けるミシャスタイルに果敢にトライし続けた。指揮官の唯一の教え子でもある駒井を中心にワンタッチでの連係やサイドチェンジを織り交ぜた攻撃を仕掛け、サイドを突破口としながらクロスからゴールに迫ったが、39分にミスを突かれカウンターから失点。それでも駒井が「チャレンジしてミスでの失点だから」と言うように、現段階ではリスクを恐れずトライすることをペトロヴィッチ監督に求められている。
 
 小野やジェイが入った後半も昨季の札幌には見られなかった連係やスルーパスからの崩しで何度も決定機を作った。2試合目も含め全体的に大まかなミシャスタイルは体現できつつあり、ペトロヴィッチ監督は「まだ2週間経っていない状況だが、戦術の浸透度は高まっている。今日の2試合でチームが良い方向に進んでいると感じた」と、5失点にも表情は明るかった。

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