香川真司の“美弾”に賞賛の嵐!「最も美しいハイライト」「自信を持って打ち抜いた」

2018年01月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

去就問題に揺れるエースには辛辣な言葉が…。

圧巻のバイシクルボレーを決め、雄叫びを上げた香川。あとはゴールがチームの結果に結びつけば文句なしだ。 (C) Getty Images

 日本代表の10番が決めた圧巻のゴールに賛辞の嵐だ。
 
 現地1月27日に行なわれたブンデスリーガ20節のフライブルク戦。ボルシア・ドルトムントの日本代表MF香川真司は、6試合連続のスタメン出場を果たすと、立ち上がりの9分に鮮やかな"美弾"を蹴り込む。
 
 ゴンサロ・カストロがゴール前に縦パスを入れ、右から攻め上がってきたウカシュ・ピシュチェクが角度のないところからシュートを放つと、ボールは両チームの選手に当たりながら浮き上がる。このルーズボールを香川が、強烈なバイシクルボレーで合わせてネットを揺らしたのだ。
 
 2試合連続となる香川のゴールで先手を取ったドルトムントだったが、21分と68分にニルス・ペーターセンに決められて逆転を許してしまう。試合終了間際の93分にジェレミー・トリャンが同点弾を叩き込んでなんとか引き分けには持ち込んだが、3試合連続ドローと低調なチームに対しては、サポーターから痛烈なブーイングが浴びせられた。
 
 それでも、2試合連続ゴールとなった香川のダイナミックかつ美しい一撃には、国内外から称賛する意見が相次いだ。
 
 米スポーツ専門メディア『ESPN』は、得点シーンについて、「最初のゴールが試合を通して最も美しいハイライトとなった。シンジ・カガワが相手GKを破るボレーを突き刺した」と論じた。同じく米のスポーツ誌『Sports Illustrated』は、「混戦を制した」香川のゴールを次のようにまとめている。
 
「ドルトムントは10分も立たないうちに先手を取った。ゴール前の必死のボールの奪い合いのなかで、完全にフリーとなっていたシンジ・カガワは、自信を持って打ち抜き、難なく決めてみせた」
 
 また多くのメディアが、規律違反やアーセナルへの移籍話などで話題を振りまいているピエール=エメリク・オーバメヤンについて言及。3試合ぶりでピッチに立ったエースに対し、独メディア『Sport1』は、「オーバメヤンは壊滅的なチーム状況を招いている」と辛辣な見解を示した。
 
「"スターストライカー"オーバメヤンは存在していないも同然だった。デュエルの勝率もわずか38.5%しかなく、ボールタッチ数は20回だけ。終始、ホームサポーターを退屈にさせ、試合後には『クラブよりも偉大な奴はいない』と特大のブーイングを浴びていた」
 
 一方で、香川自身は好調そのものだ。オーバメヤンの不調が影響し、チームに沈滞ムードが漂うなか、それを吹き飛ばす活躍に期待がかかる。
 
 次節(2月2日)は、昇り調子の最下位ケルンと敵地で対戦する。日本代表FW大迫勇也との日本人対決にも注目したい。
 
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