【浦和】紅白戦でまずまずのパフォーマンス。岩波拓也は順応しているのか?

2018年01月26日 本田健介(サッカーダイジェスト)

「レッズのサッカーを理解できてきた」

紅白戦に出場した岩波。自慢のフィードを見せた。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

 今オフ、2年連続でのオファーを受け、神戸から浦和への移籍を決めた岩波拓也は徐々にチームに馴染んできているようだ。
 
 1月25日の午後からのトレーニングでは紅白戦に出場。CBで阿部勇樹と組み、周囲に指示を出しながら力強いプレーを見せた。
 
「徐々に慣れてきました。レッズのサッカーも理解できてきましたし、細かいミスはまだありますが、ここからゲームが続くので良いプレーを見せたいです」
 
 そう語るように紅白戦では、パスをカットされる場面もあったが、積極的に前線へロングボールを送った。正確なフィードは岩波の大きな武器で、「前線に(興梠)慎三さんがいると出しやすいですし、良い動き出しをしているので見逃さないようにしています」と意気込む。
 
 チームには阿部、槙野智章、マウリシオと錚々たるライバルが顔を並べ、定位置を掴むには激しいレギュラー争いを勝ち抜かなくてはいけない。もっとも、自身を高められる場所として浦和を選んだだけに「これだけレベルの高い選手がいるので、満足はしています」と笑顔を見せる。
 
 誰と組んでも柔軟に合わせられるのも特長で、「みんなタイプが違うので、今日は阿部さんと組みましたが、相棒の人と合うように自分はプレーをしなくちゃいけないです。良いCBが3人もいるので、負けないようにやっていきたいです」と語った。
 
 ちなみ神戸時代には周囲をいじりながら盛り立てていたが、浦和では「チームは良い雰囲気ですね。常に誰かが盛り上げてくれます。ただ、僕はまだ乗っかっている感じなのでこれから自分を出して行ければと思います」と、まだ遠慮もある様子。岩波の真骨頂が見られるのはこれからのようだ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事