【ブンデス日本人の現地評】殊勲の2得点で武藤は全国紙から最高評価! 同点弾の香川には厳しめの地元紙も…

2018年01月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

専門誌はマン・オブ・ザ・マッチにも選出!

序盤にクアイソンがお膳立てした決定機は逸したものの、殊勲の2ゴールで帳消しにしてヒーローとなった武藤。あらゆるかたちで得点が奪えることを証明した。 (C) Getty Images

 第19節が行なわれたブンデスリーガでは、2ゴールを決めてチームを勝利に導いたマインツの武藤嘉紀が、『ビルト』紙、『キッカー』誌からベストイレブンに選出された。

 シュツットガルトをホームに迎えたマインツは、前節と同じくクアイソンとの2トップで武藤が先発に名を連ねた。
 
 開始早々にそのクアイソンからの落としを受けた武藤が1対1の決定機を迎えるが、GKにセーブされる。先制を許したマインツは、前半の終盤にゼルダルがネットを揺らすが、ビデオ判定で数プレー前のハンドを取られ、ゴールを取り消されてしまった。
 
 このままハーフタイムを迎えると思われたが、武藤の無回転ミドルで同点に追いつく。さらに後半立ち上がりにも、クロスに飛び込んだ武藤が、GKにセーブされたこぼれを自ら押し込んで勝ち越し。その後、両チームは1点ずつを加え、マインツが3-2で逃げ切った。
 
 今シーズンのリーグ通算得点を6に伸ばした武藤の活躍に、『ビルト』は単独最高点となる1点を付け、今シーズン初のベストイレブンに選出。「立ち上がりのチャンスはツィーラーに防がれ、その後もしばらくは大きな存在感を発揮しなかった。しかし、2つの重要なゴールを決めた」と評価した。
 
『キッカー』ではチーム最高タイの1.5点だったものの、武藤はこちらでも今シーズン初めて、ベストイレブンに名を連ねた。
 
 同誌はさらに、武藤をこの試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出し、「4分にチャンスを逃して慌てたが、そこから最初はラッキーな、次に素早いリアクションで2ゴールを決めてチームを勝利に導いた」と記している。
 
 地元紙『アルゲマイネ・ツァイトゥング』も、もちろん高評価。チーム最高タイとなる2点を与え、「このFWは2つのゴールでマッチウィナーとなったが、その運動量は膨大で、もう1つゴールを決めることもできた」と寸評を付けた。
 
 なお、シュツットガルトの浅野拓磨はベンチ入りするも、最後まで出場機会は訪れなかった。

次ページ序盤の決定機を逸した大迫には厳しい評価…

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事