トッティ、チェルシー移籍が噂されるゼコに「この列車はロンドンに行くのか?」

2018年01月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

モンチSDは主力売却の場合の代役確保を強調。

チームを和ませようとしたトッティのジョークだったとはいえ、主力の退団が現実になる可能性も依然として高い。(C)Getty Images

 セリエAの直近5試合で1勝2分2敗と、ローマは一時の勢いを失っている。加えて、先日からは主力の放出が取りざたされているところだ。

 特に去就が騒がれているのは、ラジャ・ナインゴラン、エディン・ゼコ、エメルソンといった昨シーズンのレギュラーたち。ナインゴランは中国の広州恒大、ゼコとエメルソンはチェルシーへの移籍が注目されている。

 この主力の去就騒動が、チームにとって好ましくないのは当然であり、その空気を少しでも和らげようという意図だったのか、昨シーズンまでチームメイトとして一緒に汗を流していたディレクターのフランチェスコ・トッティは、ミラノに向かう列車に乗り込む際、ゼコに「これはロンドンには行かないのか?」と冗談を飛ばした。ゼコは笑みを浮かべつつ「まだ行かないよ」と返したという。

 ただ、ゼコを含めた主力の移籍に関して、何かしら動きがあるのは確かなようだ。イタリア『Sky Sports』によると、スポーツディレクターのモンチは会見で、「選手たちが知らないところで交渉を進めている、なんて声もあるようだが、それは事実から程遠い」と一部報道を否定しつつ、放出不可能な選手はいないとも述べた。

「他のクラブが関心を寄せる強い選手がたくさんいるのは罪じゃない。オファーが届けば、それを検討するのが私の義務だ。セビージャ時代も同じようにして、結果を残した。ここローマでも、もっとも正しい決断を下すつもりだ」

 一方で、モンチSDは「目的はチームのリストラじゃない、チームを強化することだ。我々は眠りこけてなどいない」と、売却する場合は代役を確保することも強調している。

 ゼコらの移籍が実現するかはまだ分からない。だが、このまま結果が出ないようなら、不穏な空気が漂うローマがさらなる緊張感に包まれるのは間違いない。エウセビオ・ディ・フランチェスコ監督率いるチームは、この難局を乗り越えられるだろうか。
 
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