井手口が念願の欧州デビューも…チームは接戦を落として降格圏が眼前に

2018年01月22日 サッカーダイジェストWeb編集部

気概を見せたが空回りし…。

ついに欧州の舞台に立った井手口。さらなる躍進に向けてより一層の努力が求められる。 ※写真はクラブの公式ツイッターより

 ついに「浪速の銀狼」が欧州の舞台で、そのベールを脱いだ。
 
 現地1月21日に行なわれたスペイン2部23節のオサスナ戦で、クルトゥラル・レオネサに所属する日本代表MFの井手口陽介が途中出場し、念願の欧州デビューを飾った。
 
 この冬の移籍市場でガンバ大阪からイングランド2部のリーズへ完全移籍した後、レンタルでクルトゥラル・レオネサへ加入した井手口は、アウェーで行なわれたオサスナ戦にメンバー入りを果たしていた。
 
 ベンチから戦況を見ていた日本代表MFに出番が与えられたのは、チームが1-2とビハインドを追っていた80分。スペイン人MFのセルジオ・マルコスに代わり、ボランチとしてピッチに送り出された。
 
 スペイン・メディア『Radio Marca』が、マッチレポート内で「ヨウスケ・イデグチがデビューしたのち、レオネサはボールを支配し、より危険なゾーンまで攻め入るようになった」と綴った通り、井手口投入後にレオネサは、一気に攻撃のギアを入れた。
 
 そのなかで井手口は、ボールを奪おうと奔走。しかし、逆にその気概が空回りしたのか88分にはイエローカードを受けてしまう……。
 
 結局、出場時間が短かったこともあり、井手口は大きな見せ場を作ることはできず、試合は1-2のまま終了した。

 念願の欧州デビューを飾った井手口だったが、そのプレーを見る限り、周囲との連携不足は否めなかった。チームメイトとのさらなるコミュニケーションを図っていくことは、言うまでもなく今後の活躍の鍵になりそうだ。
 
 敗戦を喫したレオネサは、降格圏の19位バルセロナBとは勝点4差の18位と、予断を許さない状況が続いている。はたして、井手口はそんなチームのなかで輝きを放てるだろうか? 1月28日に本拠地レイノ・デ・レオンで行なわれるセビージャ・アトレティコ戦(24節)は、その起用法も含めて注目必至の一戦となる。
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