【G大阪|新体制】4年ぶりの来日にご満悦のクルピ新監督「時代遅れの監督だと言われたよ」

2018年01月20日 川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

スローガンは『奪還』。タイトル獲得が至上命題

前列左から芝本、菅沼、山口、矢島、白井。後列左から福田、松田、クルピ監督、中村、谷。新体制会見はおよそ150名の報道陣を集めた。写真:川本学

 1月20日、ガンバ大阪の2018シーズン・新体制発表会が行なわれ、山内隆司社長、レヴィー・クルピ新監督、そして矢島慎也、菅沼駿哉、新人7選手が壇上に上がった。
 
 今季のスローガンは『奪還』。山内社長は無冠という不甲斐ない結果に終わった2017シーズンの反省を踏まえつつ、「魅力的なガンバらしいサッカーを取り戻し、タイトルを奪還します」と高らかに宣言した。
 
 終始ご満悦だったのがブラジル人指揮官だ。4年ぶりの再来日を果たし、セレッソ大阪時代も名タッグを組んだ、"ガンジーさん"こと白沢敬典通訳とともに、北摂のエリアライバルの下に馳せ参じた。64歳になった名伯楽とガンバは、今回2年契約を結んだ。
 
「日本という世界に誇れる国に帰ってこれたことを嬉しく思う。4年前、ブラジルに戻ったとき、地元のメディアに『日本に長く行っていた時代遅れの監督だ』と言われたよ。でも私はそれを笑い飛ばしたんだ。教えに行ったんじゃない。むしろ私が日本から多くを学んだのだと。今回も学べる機会を得られて本当に喜ばしく感じている」
 
 まだ選手たちと初対面を果たしたばかりで、個々の能力などは把握し切れていない。セレッソ時代に若手を多く登用したため、才能を見抜く術に長けていると見られがちだが、監督自身は「そういうわけではない。あくまで偶然であって、基本的に年齢は関係ない。遠藤や今野のようなベテランも、17、18歳の選手も同じように見ている。大事なのはクオリティーだ」と説明した。目標を問われ、「タイトル争いをする。勝ち取ってシーズンを終える」と断言。古巣セレッソとの大阪ダービーについては「私だけでなくみなさんが楽しみにしている試合。サポーターのみなさんと一丸になってライバルを倒したい」と話すにとどめた。
 
 今季はトップチームとU-23チームを分けることなく始動し、クルピ監督を筆頭にマテル・ヘッドコーチ、宮本恒靖コーチ兼U-23監督、山口智コーチ、松代直樹GKコーチ、児玉新コーチらが脇を固める。かつてサポーターを沸かせたG戦士たちが、ベンチにずらりと居並ぶ。
 
 チームは月曜日から沖縄入りし、1次キャンプをスタートさせる。
 
取材・文●川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)
 
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