「友人にはなれないとしても、互いに尊敬し合うのが大切だ」コンテに捧げるアンチェロッティの金言

2018年01月20日 遠藤孝輔

馬が合わない相手といがみ合ってもメリットはない。

モウリーニョとの舌戦が収まる気配のないコンテ(左)。怒り心頭の指揮官には、同じ経験を乗り越えたアンチェロッティ(右)の言葉を捧げたい。(C)Getty Images

≪注目のコメント≫
「あいつは小さい男だ」
発言者:アントニオ・コンテ(チェルシー監督)
 
 チェルシーの指揮官が怒り心頭だ。しばしば舌戦を展開している因縁の相手、マンチェスター・ユナイテッドのジョゼ・モウリーニョ監督に「私は資格停止にはならない」と八百長告白を怠って処罰された自身の過去を蒸し返され、売り言葉に買い言葉で応戦したのだ。プレミアリーグ名物の場外バトルが収束する気配はまったくない。
 
≪コンテに捧げる"金言"≫
「友人にはなれないとしても、互いに尊敬し合うのが大切だ」
発言者:カルロ・アンチェロッティ(元バイエルン監督)
 
 イタリアが誇るこの名将もコンテ同様、かつてはモウリーニョとメディアを介して口論を展開した。それでも「もう諍いはおしまいにしよう」と先に矛を収める形で提案し、敵対から相手を認め合う健全なライバル関係を築いていったという。誰にでも馬が合わない人物はいる。だが、いがみ合ってもメリットはない。そんな示唆に富んだ金言だ
 
文:遠藤孝輔
 
※ワールドサッカーダイジェスト2018.2.1号より加筆・修正
 
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