ヴェッラッティ元代理人が恨み節 「この世界には“感謝”が存在しない」「パリSGは“黄金の牢屋”」

2018年01月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

「私が闘ったのはクラブではなく国家」

ヴェッラッティと関係も終わったことを明らかにした代理人は、ひたすら恨み節……。ただ、パリSGが“出て行きにくい”クラブなのは確かなようだ。 (C) Getty Images

 夏にバルセロナへの移籍が取り沙汰されたパリ・サンジェルマンのマルコ・ヴェッラッティは、クラブを批判する発言を繰り返したドナート・ディ・カンプリ氏との代理人契約を解消した。

 ヴェッラッティは昨年、ディ・カンプリ氏が自身の発言を捏造・歪曲していたと主張。「父のような存在」だったが、関係を解消せざるを得なかったと話している。
 
 だが、そのディ・カンプリ氏は今回、イタリア紙『トゥットスポルト』で「人生最悪の経験だった」と、パリSGやヴェッラッティを非難した。
 
「我々の世界には、感謝が存在しないんだ。私自身、それを思い知った。とても気分が悪いよ。ヴェッラッティ? 私にとっては、もう存在しない。問題は、私が闘ったのがひとつのクラブではなく、国家だったということだ。私は、砂の粒みたいに吹き飛ばされたんだよ」
 
 ヴェッラッティの去就が騒がれていた時、ディ・カンプリ氏は「選手が"人質"になっている」と表現するなど、パリSGを批判していた。その考えに変わりはないようだ。「誰もネイマールをパリから動かせないだろう」と、圧倒的な資金力を誇るパリSGが特殊なクラブだとの主張を続けている。
 
「他の選手たちにとっても同じだ。彼らには、他のどのクラブよりもポテンシャルがあり、選手たちはいわば、"黄金の牢屋"に閉じ込められているようなものなんだよ。そして彼らも、それを捨てたくないんだ。他では不可能な契約だからだよ。リーグ・アンはひとつのクラブしか存在しない"傀儡リーグ"にもかかわらず、ね」
 
 以前、ヴェッラッティは「いつか、ディ・カンプリ氏と昔のような関係に戻りたい」と話していたが、こういった恨み節が続く限り、両者の溝が埋まることはないのかもしれない。
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