【湘南】新たな攻撃の軸は元インテルFW!アレン・ステバノヴィッチに注目せよ

2018年01月18日 多田哲平(サッカーダイジェスト)

湘南加入のきっかけは12月中旬に……。

新体制発表で挨拶をするステバノヴィッチ。「ピッチ上で自分の力を発揮したい」と意気込んだ。写真:田中研治

 2018年シーズンから湘南に新たに加わったアレン・ステバノヴィッチが必見だ。
 
 というのも、この助っ人はセリエA・インテルでプロキャリアをスタートさせているのだ。2009年にイタリアの名門でプレーすると、その後トリノやパレルモなどに所属。12年からはセルビア代表にも選出され、13年のブラジル・ワールドカップ予選の3試合に出場している。

 
 本人が「私がインテルでプレーしていたのは短い間でしたし、トップチームでプレーしたのも2試合くらいかな。ベンチに入ったのも5、6回だけですから、それが参考になるかは分からない」と言うようにインテルでの出場機会は少なかったものの、イタリアで99試合に出場した経験は貴重で、若手の多い湘南に新たな刺激をもたらしてくれそうだ。
 
 15年からセルビアのパルチザン・ベオグラードに所属していたステバノヴィッチが、湘南に加入するきっかけは17年の12月中旬の出来事だった。「ベルマーレのスタッフがパルチザンまで見に来てくれた。その後、同月末にオファーをもらった」という。
 
「(パルチザンとの)契約期間があと半年しかなかったので、興味を示してくれたクラブは何チームかあった。そのなかでも誠意と強い想いが伝わってきたのがベルマーレだった」
 湘南からの熱心な誘いを受けたステバノヴィッチは、ほどなくして極東行きを決断。昨年12月29日の加入発表時には湘南の公式HPで「移籍を決断するのに時間はかかりませんでした」とコメントしている。
 
 プレー面では、なによりキレのあるドリブルが目を引く。サイドから鋭く切り込みゴールを狙い、クロスによるチャンスメイクも秀逸だ。イタリアでプレーしていた当時は、ウイングやサイドハーフでの起用が多かった。
 
 とはいえ、ポジションにこだわりはない。
「ドリブルは自分のひとつの特長ではある。けど、ここ(湘南)では監督から『このポジションで戦ってくれ』とはまだ言われていない。どこであっても求められたポジションで自分のできることをしっかりとやっていく。成長してドリブル以外でも貢献していきたい」
 
 昨季12ゴールを挙げたジネイが甲府へと去ったチームでは、センターフォワード起用もあり得るだろう。そうなれば184センチの長身が活きるかもしれない。新たな攻撃の軸となり得るステバノヴィッチはどんなプレーを見せてくれるのか、注目したい。
 
取材・文●多田哲平(サッカーダイジェストWeb)
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