【ガンバ革新】背番号10の絶対軸、倉田秋に問う「クルピ新監督、どうよ?」

2018年01月18日 川原崇(サッカーダイジェストWeb編集部)

「プロキャリアのなかでいちばん楽しかった」

キャリアにおける最大のチャレンジをスタートさせた倉田。「いいスタートが切れそうです」と手応えを口に。(C)SOCCER DIGEST

 運命のワールドカップイヤーを迎え、意気軒高だ。ガンバ大阪U-23の宮本恒靖監督が監修する、若手主体の合同自主トレ。そこにみずから志願して参加し、さっそくハードなフルメニューをこなしている。背番号10の絶対軸、倉田秋だ。
 
「もちろんそこ(ワールドカップ)は意識してるし、なんとしてでも代表メンバーには入りたい。若手の練習に参加させてもらって、いつもより早めに身体を作ってる感じですね。まだキャンプ前やけどけっこう上げれてるんで、いい感じでスタートが切れそうな手応えはあります」
 
 U-23世代が中心の20名程度。階段ダッシュやサーキットトレーニング、最後は実戦形式のミニゲームとおよそ2時間のメニューが組まれた。多くのヤングタレントが息を切らすなか、倉田は涼しげな表情で引き上げ、筋トレもみっちり消化して帰路に着くのだ。「休んだんは2週間くらいですかね。僕なんかはそれで充分」とさらり。オフ中もかなりのトレーニングを積んだのだろう。身体つきは見るからにシャープだ。
 
 ガンバでは今季、新政権が発足する。過去セレッソ大阪で三度に渡って指揮を執り、アグレッシブなスタイルで観る者を魅了し続けたブラジル人監督、レビー・クルピ氏だ。倉田は2011年シーズンの1年間だけ、その薫陶を受けている。乾貴士、キム・ボギョン、清武弘嗣らと2列目を構成し、J1リーグを席巻した。
 
 いまや日本代表での足場も固めつつあるアタッカーは、指揮官クルピにどんな印象を持っているのだろうか。
 
「それはもう、楽しかった思い出しかない。いま振り返っても、プロキャリアのなかでいちばんと言っていいくらい。楽しかったという意味では。僕自身がJ1で初めてレギュラーとして活躍できた1年でもあるし、すごく印象深いです。基本的に攻撃に関しては細かい指示とかはなくて、自由にやらせてもらってたのはあるけど、シュートのとこだけは何回も言われましたね。シュートの数をね。とにかく撃てと。言うても思いっきり撃ったら怒られるから、しっかりコースを狙ってですけどね」

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