【京都|新体制】布部体制2年目のシーズンへ――目指すは“戦う集団”への変貌

2018年01月18日 雨堤俊祐

「チームのために泥臭く、ひたむきに戦える選手を集めた」(小島強化部長)

布部監督(1列目中央)とともに、新加入選手8名が新体制会見に出席した。写真●川本学

 1月17日、練習場から程近い文化パルク城陽で京都サンガF.C.の新体制発表記者会見が行なわれた。壇上には布部陽功監督や山中大輔社長、今季から就任した小島卓強化部長、そして新加入選手8名が登壇し、今シーズンへの意気込みを語った。

 
 冒頭で山中社長は「昨年は"サンガバリュー"である闘争心を持ち、フェアプレーに徹し、最後まで全力で戦うことをピッチ場で実現できなかった」と昨季を振り返るとともに「今季は非常に若いチームとなりますが、クラブ全員が一致団結して目の前の1試合、1試合を全力で取り組んでいく」と語った。
 
 昨季から引き続き指揮を取る布部監督は「昨年同様、苦しい時があるかもしれないが、そんな中でも成長した姿を皆さんに見せられるよう取り組んでいきたい」と決意を新たにしている。
 
 今オフは昨季の主将を務めた菅野孝憲や大黒将志といったベテラン勢、吉野恭平や高橋祐治といった中堅選手など13名がチームを去った。そして新加入選手8名、期限付き移籍から復帰する4名の計12名を新戦力として迎え入れている。
 
 全体的に若返った印象が強いなか、即戦力として期待される宮城雅史は「自分は決して上手い選手ではないので、身体を張って多少は激しいプレーになるかもしれないがチームの勝利のために全力で戦いたい」、湯澤洋介は「負けん気の強さや推進力やドリブルは見てほしい」と自身の特徴を説明する。

 また、外国人選手も総入れ替えとなった。即戦力ボランチとして期待されるマティアス・カセラスは「日本に来ることができて本当に嬉しい。チャレンジャーとしての気持ちが沸いている。選手・スタッフのみんなで、よいファミリーを作っていきたい」と話しており、191センチの大型FWレンゾ・ロペスとともにJリーグでは珍しいウルグアイ人選手としても注目を集めそうだ。
 
 小島強化部長は今季のチーム編成で重要視した点について「チームのために泥臭く、ひたむきに戦える選手を集めた。多くの人が見てくれる中で、試合に勝ったから、闘莉王が点を取ったからよかったね、ではない。サンガを見ていて、みんな頑張っているな、応援したいな、と思ってもらえるメンバーだと思う」と語っている。

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