“現役アピール”のカッサーノが現在のセリエAを一刀両断!「35歳の俺でも違いを作れる」

2018年01月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

「力量不足が多い」「最高級は3選手だけ」

豪語するカッサーノ。その言葉を証明する機会を与えてくれるクラブは現われるだろうか!? 写真はサンプドリア在籍時の2015年。 (C) Getty Images

 2016年5月8日に行なわれたジェノバ・ダービーを最後に、元イタリア代表のアントニオ・カッサーノは試合に出ることができていない。だが、35歳の"悪童"は、まだ現役続行を望んでいる。


 イタリア紙『コッリエレ・デッロ・スポルト』のインタビューで、カッサーノは「本質的に自分は(まだ)サッカー選手だ。毎日トレーニングしているからね」と、引退していないことを強調した。
 
「みんな、俺がもうやれずに引退したと思っているけど、それは事実じゃない。以前より仕事をしているし、満足する機会が訪れればプレーする用意はできている」
 
 フィジカルコンディションについて、ブラジル・ワールドカップに出場した頃と同じ体重(85キロ)と主張するカッサーノは、ピッチに戻るのに必要なのは「自分を100パーセント信じる監督とチーム」だという。
 
「大きな挑戦に勝つための、大きな刺激を与えてくれるだろう。金を望むことはない。経済的には問題ないからね。もう終わったとか、20キロもオーバーウェイトだと言われたくない。まだプレーを続けるための準備はできているんだ」
 
 国外のクラブからオファーはあったと明かしつつ、まだセリエAでやる力があるとカッサーノは主張する。というのも、母国のリーグにカンピオーネ(最高級の選手)がいなくなっているからだ。
 
「普通ないし力量不足の選手がたくさんいるじゃないか。そういう選手たちが相手なら、俺は35歳半でも違いを作れる。怪我をしたことはないし、100パーセント無傷だからね」
 
 さらにカッサーノは、「セリエAのカンピオーネは今、(ゴンサロ・)イグアイン、(ミラレム・)ピアニッチ、(ジャンルイジ・)ブッフォンだけ」とし、同じユベントスのパウロ・ディバラのことも厳しく評価した。
 
「最高の選手だけど、カンピオーネではない。去年、彼が絶好調時に(リオネル・)メッシと比較された時は、笑ってしまった。冗談でも、よしてくれ。メッシは別物だ」
 
 メッシを絶賛するカッサーノは、インテル時代のチームメイトで、先日バルセロナが獲得したフィリッペ・コウチーニョにも厳しい見方を示している。
 
「カンピオーネじゃないコウチーニョが1億6000万ユーロ(約208億円)なら、メッシは6億ユーロ(約780億円)でなければいけないし、クリスチアーノ・ロナウドは4億ユーロ(約520億円)でなければいけない」

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