「スキャンダラス」「見たことがない」仏で主審が選手を蹴り、退場を命じるという驚きの“事件”が!

2018年01月15日 サッカーダイジェストWeb編集部

“報復”後にレッドカードを突き付ける。

映像では、むしろシャプロン主審のほうがD・カルロスの走っているコースに割り込んだように見えたが……。(C)Getty Images

 現地時間1月14日のリーグ・アン20節、ナント対パリ・サンジェルマンの一戦で、終了間際にジエゴ・カルロスを退場にしたトニー・シャプロン主審の判定が物議を醸している。

 問題の判定はナントが0-1とビハインドを背負って迎えたアディショナルタイム、パリSGが速攻を仕掛けた場面で起きた。シャプロン主審とその後ろを走っていたD・カルロスの足が交錯。転倒した同主審が、意図的に倒されたと感じたのか、態勢を崩したままD・カルロスに"報復"のキックを見舞ったのだ。

 足払いのような形でD・カルロスを蹴ったシャプロン主審は、さらに選手に対してイエローカードを提示。すでに1枚のカードをもらっていたD・カルロスは退場となった。

 英『BBC』によると、ナントのヴァルデマール・キタ会長は試合後、「(選手が)故意に倒したのだとは信じたくない」と述べつつ、シャプロン主審の判定は「スキャンダラス」と批判。6か月の停止処分を科すべきと主張した。

 さらにキタ会長は、フランス・メディアの取材に対し「世界中のあらゆるところからメールをもらったよ。この主審は"ジョーク"だとね」と、不満を露にしている。

「私が話しすぎたら、倫理委員会に呼び出されるだろう。我々には何も言う権利がないんだ」

 怒りが収まらないのは、ナントのクラウディオ・ラニエリ監督も同じだ。イタリア紙『Corriere dello Sport』によると、指揮官は「このようなことを目にしたのは初めてだ」と驚きを隠さなかった。

「主審が私の選手を蹴って、その選手に『何やってんだ?』と食って掛かったんだ。これから彼は処分されるだろうが、このような行為は過去に見たことがない」

 実際、この"事件"は大きな驚きとともに世界中で報じられており、今後のリーグ側の対応が注目されている。
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