【山形|新体制】木山体制2年目に求められるのは結果!指揮官は「戦力は去年より確実にアップしている」と自信の発言

2018年01月15日 頼野亜唯子

菅沼や鈴木、高木ら複数の主力を失ったが…。

青森山田高から加入した中村駿太(前列右端)など今季の新戦力。写真:(c)MONTEDIO YAMAGATA

 1月14日午後、山形が山形県天童市内で2018キックオフイベントを開催した。あわせて新加入選手の記者会見がイベントプログラムのひとつとして行なわれ、18日に来日予定のDFジャイロ・ロドリゲスを覗く11人の新戦力が、待ちわびた約2000人のサポーターの前で抱負を語った。
 
 強化を担当する中井川茂敏取締役が今季の補強の方針として挙げたのは「得点力向上」「守備の安定とディフェンスからのビルドアップ強化」「将来につながるバランスの取れたチーム編成」の3つだ。
 
 得点力向上に大きく寄与してくれそうなのはFWフェリペ・アウヴェス。木山監督は「ゴールに向かうスキルと一瞬のスピードがある」と大きな期待を寄せ、F・アウヴェス自身も「目標は20点」と頼もしい。また、筑波大から加入した新人FW北川柊斗も「(得点を)二桁取ります!」と強気の宣言で会場を沸かせた。東京Vに移籍した佐藤優平の穴を埋めてくれそうなのはMFアルヴァロ・ロドリゲスか。仕掛けもパスも得意なゲームメーカーで「プレースキックも蹴れるし、日本のサッカーに合いそう」(木山監督)なのも大きな魅力だ。
 
 山形は今季で3年連続して12人の新加入選手を迎えており、中長期的なビジョンに基づいたチーム編成を実現できているのかという点では疑問が残る。特に今オフは守備の要だった菅沼駿哉がG大阪に、ユーティリティにチームを支えた鈴木雄斗が川崎に、成長著しかった生え抜きの高木利弥が千葉にと、複数の主力を失った。昨季1年間かけて構築した木山サッカーの土台は継続されるのか。その点について木山監督の答えは明快だった。
 
「最終戦に出ていた選手が何人かいないというだけで、1年通してチームで積み上げてきたトレーニングをしっかりこなしてくれた選手が大多数残っています。そこに力のある新しい選手が加わったので、戦力としては去年より確実にアップしていると思う。自信を持ってやっていきたいと思います」
 
 木山監督就任2年目の今季は結果を残すべきシーズン。心強い新戦力を加え、チームはこの後、雪の山形を離れ、16日から開幕まで続く長いキャンプに突入する。
 
取材・文●頼野亜唯子(フリーライター)
 

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