【大宮│新体制】J1復帰は至上命題。来季以降も“戦えるチーム”へ土台を作るシーズンに

2018年01月14日 古田土恵介(サッカーダイジェスト)

「選手を徹底的に鍛えて、強いチーム作りを」(石井監督)

1月14日に大宮が新体制発表会を実施。前列左から三門雄大、奥抜侃志、佐相壱明、嶋田慎太郎。後列左から中村太亮、ロビン・シモヴィッチ、酒井宣福、笠原昂史、富山貴光。写真:徳原隆元

 大宮アルディージャの新体制発表が1月14日、MOVIXさいたまで行なわれた。石井正忠監督、西脇徹也強化本部長、森正志代表取締役社長、新加入の9選手が出席して、2018年シーズンの幕開けを迎えた。
 
 昨オフの家長昭博(→川崎)と泉澤仁(→G大阪)に引き続き、今オフも江坂任(→柏)や和田拓也(→広島)という不動のスタメンが流出。また、瀬川祐輔(→柏)、長谷川アーリアジャスール(→名古屋)らも抜け、クラブ力の問われる移籍市場となった。
 
 それでも西脇強化本部長は「クラブが必要とするポイントを備えている」と新加入の9選手を高く評価。また、「J2優勝を目指す。J1でも戦えるベースを作り上げる」と1年でのトップディビジョン復帰はもちろん、その後のビジョンも示した。
 
 現場を預かる石井監督は「J2で優勝すること、J1に復帰すること。目標はハッキリしている。選手を徹底的に鍛えて、強いチーム作りをしていく。フロントと現場が一体感を持ち、最後に大きな喜びを分かち合えるように」と意気込みを語っている。
 
 とりわけ大きな期待が懸かるのは、名古屋から加入したロビン・シモヴィッチ。昨季チームは得点力不足に喘いでおり、実績十分のストライカーの存在は間違いなくプラスになる。9番を背負うこととなった新エース候補は、その想いを次のように話した。
 
「日本で適応する時間があった(2016年、17年と名古屋に所属)ので大宮への移籍は簡単な選択だった。プレッシャーがあるが、それは問題ではない。昨季の18ゴールに『+3』は得点したいが、まずはチームが勝つのが大切だ」
 
 石井監督、西脇強化部長、森社長、新加入の9選手が口にしたように「1年でのJ1復帰」は至上命題。シモヴィッチや三門ら迎え入れた実力派が持ち味を発揮できれば、2015年シーズン同様の『J2リーグ制覇』は十分に可能だろう。

次ページ2018年メンバーリスト。三門は7番、茨田は8番に。

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