【仙台|新体制】目標は「リーグ戦トップ5、カップ戦のタイトル」渡邉監督は「何の不安もありません」

2018年01月14日 板垣晴朗

外国籍選手枠が埋まっておらず、今後も補強の可能性を残している。

会見には5人の新戦力が出席した。左からジャーメイン、阿部、渡邉監督、金正也、庄司、川浪。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

 仙台は1月13日、新ユニホーム発表会見と新加入選手会見を実施した。会見に先立ち仙台フィルハーモニー管弦楽団のメンバーによる入場曲などの演奏があったり、ユニホーム発表の際には大きな風船の中から野津田岳人らが現れたりと、多くの趣向が凝らされていた。
 
「スピード」をテーマにした縦縞の1stユニホームなどが紹介された後には、今季の仙台に加わった新戦力が会場に集まった約1000人のサポーターにお披露目された。
 
 この日に渡邉晋監督とともに会見にのぞんだのは、U-21日本代表として遠征中の板倉滉を除く5人の新戦力。GK川浪吾郎、DF金正也、MF阿部拓馬というJ1での実績がある選手と、活躍の場をJ2からJ1に移したMF庄司悦大、そして大卒ルーキーながら、すでに特別指定選手としてJ1公式戦出場経験を持つジャーメイン良が壇上に上がった。
 
 渡邉監督は昨季に引き続きスローガンを "Be STRONG" としたことに加え、そのサブタイトルに「興せ、『シン』の力を」とつけた意図のひとつとして、昨季に手応えを得た攻撃的なチーム作りから「《真》の強さを《身》につける」という思いを口にした。そのうえで「何の不安もありません。そういう選手を選んで獲得してきたつもりですし、そのような我々のスタイルというものを確立しつつあると思っています。必ず、我々の力になってくれる」と、新戦力に期待を寄せる。
 
 選手たちも、阿部が「自分の特長は、ゴールにからむプレーや、気持ちの面で一生懸命やるところ」とアピールすれば、若いジャーメインも「チームのタイトル獲得に貢献できるよう、1点でもゴールを取れるように、1年目から頑張っていきたい」と意気込む。J1初挑戦となる庄司も「自分の得意なパスでチームの勝利に貢献できるように頑張ります。一緒にタイトルを取りましょう」と強気だ。
 
 三田啓貴やクリスランがチームを離れたが、闘志を燃やす彼ら新戦力には、それ以上の活躍が期待される。
 
 まだ外国籍選手枠が埋まっていないなど、仙台は今後も補強の可能性を残している。しかし現時点でも、昨季まで築いたベースに力を上乗せできる選手たちが加わった。新たな力を得て、昨季のリーグ戦12位やルヴァンカップ4位という成績から、「リーグ戦トップ5、カップ戦のタイトル」という目標を達成したい。
 
取材・文●板垣晴朗(フリーライター)

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