【柏】ペルー帰りの35歳、澤昌克が「僕を踏み台に…」と思うほど若手に伝えたいこと

2018年01月12日 志水麗鑑(サッカーダイジェスト)

ペルーでの経験を糧に。

4年ぶりの復帰となった澤は様々な想いを口にした。写真:田中研治

 1月10日に行なわれた柏レイソルの新体制発表会で、ずらりと並んだ新戦力たちが次々と今季の抱負を語る。最後にお鉢が回ってきたのはペルーのデポルティボ・ムニシパルから約4年ぶりに復帰した35歳の澤昌克で、まずは自己紹介で「U-18出身の…」と切り出して会場の笑いを誘い、こう述べた。

 
「約4年ぶりにここ、レイソルに戻ってきました。(1月12日に)35歳になりますが、バリバリできるんだというところを、見せられるように頑張るだけです。(オファーには)驚いています。これはサッカーにおける人と人とのつながりで、このチャンスをまた活かせるように精進するだけです」
 
 そう話す男が身に纏うユニホームの背番号は30。かつて2008年から13年まで所属し、リーグ91試合・11得点(2010年のみJ2)の活躍を見せた当時の8番とは異なる。30番に決めた経緯を明かしてくれた。
 
「レイソルサポーターは違和感があるかもしれないけど、ペルーでは2014年から30番を着けていて、何気に僕のなかでは(30番は)親しみある番号なので。これ、サ(3)ワ(0)っていう意味じゃないですよ(笑)。そこは意識していないです。背番号をどうするか言われたときに、8番の選択肢はまったくなかった。決して、小泉(慶)くんと喧嘩したわけではないので(笑)。正直、僕のなかでは、30番があればと思っていたら空いていた。(8番に)とくにこだわりはないです」
 
 帰ってきたベテランは記者から「(30番を着けていた)ペルーの経験からの自身の変化」を聞かれると、「そうですね、言語力と…、それは冗談として(笑)」と言いながらも、言葉を続けた。
 
「正直、パワーアップはしてない。ただ例えば、スタメンや途中出場、どんな時間で出ても、誰が相手だろうと、自分のプレースタイルは変わらない。常にチームの風向きが良くなるようなプレーは、前にレイソルにいた時から見せていたと思う。そこを変えないのが第一」

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