アルゼンチン逸材の争奪戦が激化!「南米産FWの系譜」を持つあのクラブが最有力?

2018年01月09日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

ボンボネーラでも大活躍を演じて才能を証明。

欧州の強豪クラブが注目しているラウタロ・マルティネス。早ければこの1月にもヨーロッパ上陸か。(C)Getty Images

 ラシン・クラブに所属するアルゼンチンU-20代表のラウタロ・マルティネスは、いま南米で最も注目を浴びているストライカーのひとりだ。
 
 20歳にしてラシンの10番を背負い、175cm・72kgと小柄だがゴールセンスは抜群だ。今シーズンは怪我で出遅れたものの、ここまで6試合で4ゴール・2アシスト。昨年11月のボカ戦では、あのボンボネーラで1ゴール・1アシストの大活躍を演じ、改めて才能の大きさをアピールした。
 
 これだけの才能だ。欧州のクラブが気付いていないわけがない。例えばフィオレンティーナのパンタレオ・コルビーノSDはマルティネスにベタ惚れで、ここ何か月もその動向をチェックした末、すでに獲得に向けて動き出している。
 
 ただ、900万ユーロ(約12億円)という現在のオファーでは、もはや説得力がないかもしれない。インテル、ドルトムント、アーセナル、マンチェスター・U、そしてアトレティコ・マドリーの強豪クラブもなどもスカウトを送り込み、目を光らせているからだ。
 
 とりわけアトレティコは猛プッシュ中で、スペインではすでに合意目前との報道すらある。セルヒオ・アグエロ、ラダメル・ファルカオ、ジエゴ・コスタなどアトレティコの南米産ストライカーの系譜に、マルティネスも名を連ねるのか。
 
 いずれにしても、争奪戦が激化しているのは間違いない。要注目のストライカーだ。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
 
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