新星発見!「エールディビジで得点ランクのトップを走る強心臓の韋駄天」イルビング・ロサーノ

2018年01月09日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

チームに不可欠な崩しの切り札であり、最大の得点源。

得点とアシストを連発し、好調のPSVを牽引。エールディビジに新風を吹き込んでいるのがこのロサーノだ。(C)Getty Images

 欧州のフットボールシーンで台頭中の新鋭を紹介する不定期連載。今回取り上げるのは昨年7月に移籍したPSVでゴールを量産し、エールディビジの得点ランクのトップを走るイルビング・ロサーノだ。メガクラブからも注目を集めるメキシコ代表ウイングのサクセスストーリーをお届けしよう。
 
Hirving LOZANO
イルビング・ロサーノ(PSV/メキシコ代表)
●生年月日/1995年7月30日(22歳)
●出身地/メキシコ・シティ(メキシコ)
●身長・体重/175cm・70kg
●主要ポジション/ウイング、トップ下
●A代表歴/24試合・7得点
●キャリアの転機/PSVへの移籍(17年7月)
 
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 オランダ・エールディビジでセンセーションを巻き起こしている若武者がいる。PSVに所属する22歳のウイング、イルビング・ロサーノだ。

 メキシコの名門パチューカから移籍金800万ユーロ(約10億円)で引き抜かれ、いきなり驚きを提供した。開幕から3試合連続でゴールをマークして、あっさり左ウイングの定位置を掴むと、6節、7節、9節でもネットを揺らす。
 
 真価を証明したのが、10節の3位フィテッセとのアウェーゲームだ。18分に最終ラインの裏に抜け出して先制点を挙げると、2-1で迎えた57分には絶妙なタイミングのスルーパスでFWユルヘン・ロカディアのゴールをアシスト。そして、その2分後には右サイドからのクロスに反応し、狙い澄ましたシュートをゴール左隅に突き刺した。
 
 昨シーズンは3位だったPSVが、6節から首位に立つ好スタートを切れたのは、ロサーノの活躍があればこそ。18節を終えた時点で16試合に出場し、11ゴール・4アシストと決定的な仕事を連発している。得点ランクではフェイエノールトのFWステフェン・ベルフハイスと並んでトップに立つ。いまやチームに不可欠な崩しの切り札であり、最大の得点源だ。
 

次ページ18歳で父親になったことも精神的に成熟するきっかけに。

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