「サンチェス売却→オーバメヤン獲得」も…アーセナルが今冬にド派手な動き?

2018年01月08日 ジャンルカ・ディ・マルツィオ

サンチェスの前には名立たるクラブが列をなす。

サンチェス(左)は早ければ1月の退団も。アーセナルはその後釜としてオーバメヤン(右)を狙っている。(C)Getty Images

 ヨーロッパでも指折りのアタッカーであるアレクシス・サンチェスは、アーセナルとの契約満了が半年後に迫っている。クラブは延長を望んでいるが、本人に応じる気配がない。
 
 ルール上、サンチェスはこの1月1日から、アーセナルに断りなく世界中のどのクラブとも来シーズン以降の契約を交わしてもいい立場になった。しかも、移籍金はゼロだ。
 
 それゆえサンチェス、そしてエージェントのフェルナンド・フェリーチェビッチの門前には、名立たるクラブが列をなしている。マンチェスター・C、チェルシー、パリSG、そしてユベントスとインテルだ。
 
 資金力で劣るセリエA勢の不利は否めないが、少しでもチャンスがあれば割り込む準備は常に整えている。とはいえ、現時点で争奪戦を制する可能性がもっとも高いのは、昨夏から熱心に動いていたマンチェスター・Cだろう。
 
 仮にアーセナルが「放出が避けられないなら移籍金が取れる1月に放出」と決断し、マンチェスター・Cがこの冬にサンチェス獲得となれば、アーセナルは相応のアタッカーの獲得に動く必要性が出てくる。
 
 ここにきてそのトップターゲットに浮上しているのが、ピエール=エメリク・オーバメヤンだ。プライベートを含めて素行に問題を抱え、ドルトムントもエースの売却を検討し始めている。金額次第ではありえない話ではない。
 
 サンチェスを売って、オーバメヤンを獲得――。アーセナルがこの冬にそんなド派手な動きを見せる可能性は決してゼロではない。
 
文:ジャンルカ・ディ・マルツィオ
翻訳:片野道郎
 
※当コラムではディ・マルツィオ氏のオフィシャルサイトにも掲載されていない『サッカーダイジェストWEB』だけの独占記事をお届けします。
 
【著者プロフィール】
Gianluca DI MARZIO(ジャンルカ・ディ・マルツィオ)/1974年3月28日、ナポリ近郊の町に生まれる。パドバ大学在学中の94年に地元のTV局でキャリアをスタートし、2004年から『スカイ・イタリア』に所属する。元プロ監督で現コメンテーターの父ジャンニを通して得た人脈を活かして幅広いネットワークを築き、「移籍マーケットの専門記者」という独自のフィールドを開拓。この分野ではイタリアの第一人者で、2013年1月にジョゼップ・グアルディオラのバイエルン入りをスクープしてからは、他の欧州諸国でも注目を集めている。
 
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