ペップがプレミアリーグの過密日程を非難「アーティストであるべき選手が守られていない!」

2018年01月03日 サッカーダイジェストWeb編集部

G・ジェズスに続いてウォーカーも負傷。

主力の度重なる怪我を受け、シティのグアルディオラ監督は「選手が守られていない」とプレミアリーグの過密日程を批判した。(C)Getty Images

 ガブリエウ・ジェズスの負傷離脱に続き、現地時間1月2日のワトフォード戦(プレミアリーグ22節)では、カイル・ウォーカーも足を負傷。マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラ監督は、プレミアリーグの過密日程に苦言を呈している。

 リーグ連勝記録が18試合で止まった12月31日のクリスタル・パレス戦(21節/スコアは0-0)で負傷したG・ジェズスは、内側側副靭帯の損傷と判明した。英紙『The Guardian』によると、グアルディオラ監督はワトフォード戦後に「4~6週間の離脱。あるいは、それ以上になるかもしれない」と明かしている。

 さらに、ワトフォード戦ではウォーカーも右太ももを痛めた。グアルディオラ監督は「我々は彼らを殺してしまうよ。上層部が真剣に考えるべきだ。大晦日に試合をし、その2日後にも試合をするなんて普通じゃない」と、短期間に試合が詰め込まれていることを問題視した。

「ショーを続けなければいけないというのはわかっているが、このやり方は普通じゃない。もっとコントロールしなければ。ここイングランドでは、選手たちが守られていない。量よりも質を優先すべきだ」

 グアルディオラ監督は「ボクシングデー(の試合)を変えるべきと言っているんじゃない」と前置きしつつ、「バスケットボールやテニスじゃないんだ。選手たちは回復する必要がある」と続けた。

「筋肉の負傷がどれほどかを見るだけでもわかるだろう。(マンCには)選手たちをケアする人たちがたくさんいるが、スケジュールが選手たちを守っていない。伝統によってスケジュールは決まるものだと思ってはいるが、選手のことをもっと考えるべきだ。彼らはアーティストだよ」

 過密日程だからこそ、家庭の事情で昨年末に行なわれた4試合のうち3試合を欠場したダビド・シルバが、ワトフォード戦に出場できたのは大きい。グアルディオラ監督は、「彼が戻ってきてうれしいよ。我々にとっていかに重要かを見せてくれた」と喜びつつ、サッカーよりも大事なものがあると強調した。

「残るか離れるかは彼の自由だ。彼は残ることを望んでいる。楽しんでいるからね。でも、人生でもっとも大切なのは家族だ。我々が勝点をたくさん落とすことになったとしても、それは大切じゃない」

 マンチェスター・Cは6日にFAカップ3回戦、9日にリーグカップ準決勝第1レグ、14日にプレミアリーグ23節のリバプール戦と、今後も厳しい日程が続く。はたして、これ以上離脱者を増やすことなく、ハードスケジュールを乗り越えられるだろうか。
 
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