公式戦3連敗…インテルはまたしても同じ失敗を繰り返すのか

2017年12月30日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

一度調子を落とすと立て直せない悪癖が…。

公式戦3連敗のインテル。主将のイカルディ(右)を中心に再び上昇気流に乗れるか。(C)Getty Images

 ルチアーノ・スパレッティ監督がソリッドなチームを作り上げ、開幕から16戦負けなしで王者ユベントスやナポリとスクデット争いを演じていたインテルが、危機に陥っている。
 
 セリエA17節のウディネーゼ戦で今シーズン初黒星(1-3)を喫して首位から転落すると、続くサッスオーロ戦も0-1で落とす。さらに、12月27日に行なわれたコッパ・イタリア準々決勝も、延長戦の末に宿敵ミランに0-1で敗れ、まさかの公式戦3連敗。ここにきて暗雲が立ち込めている。
 
 2シーズン前も、同じような状況にあった。ロベルト・マンチーニ監督に率いられたチームは、前半戦で1-0の勝利を積み重ね、クリスマスを首位で迎えた。
 
 しかし、得点力不足を解消するため、攻撃的にシフトした後半戦に失点が急増して大失速。結局4位に終わり、目標に掲げていたチャンピオンズ・リーグ(CL)出場(3位以内)も逃している。
 
 そして昨シーズン、開幕2か月で解任されたフランク・デブール監督の後を受けたステーファノ・ピオーリが、就任後最初の10試合を8勝1分け1敗と立て直しに成功し、一時は4位まで浮上した。
 
 だが、またしても急ブレーキがかかる。29節のトリノ戦に引き分け、続くサンプドリア戦に敗れてCL出場権獲得が絶望的になると、チームは方向性を見失って崩壊。そこから5試合で1ポイントしか挙げられず、ピオーリ監督は解任された。最終的に7位まで転落し、6位以上に与えられるヨーロッパリーグの出場権すら逃す結果となったのだった。
 
 調子が落ちてきた途端にチームがバラバラとなり、泥沼に陥ってしまうのが、ここ数シーズンのインテルのいわば悪癖だ。
 
 ここまでチームをまとめてきたスパレッティ監督が、再び軌道に乗せることができるのか。腕の見せ所だ。
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