高体連の新卒を続々と獲得! ガンバ大阪の強化イズムになにが起こった?

2017年12月28日 サッカーダイジェストWeb編集部

2016年に8年ぶりに獲得して以来、3年連続で高卒新人が加入。

G大阪はユースから3名のほか、高卒選手を3名、街クラブから1名の選手を獲得した。

 アカデミー育ちの選手は40人以上。そんなJリーグ屈指の下部組織を持つG大阪に、新しい風が吹き込まれている。12月26日に三菱養和のU-17日本代表FW、中村敬斗の加入が正式発表され、来季の新人選手6選手が出揃った。内訳はユース昇格組2人に他のクラブユースから1人、そして高体連からの3人だ。

 
 「それまでもユース外選手の必要性は感じていました。それにサンフレッチェ時代の浅野(シュツットガルト)と野津田(仙台)の競争やインタビューを見て、お互いに刺激し合うのはあらためて大事だと思ったんです」
 
 2010年から8年間スカウトとして尽力した朝比奈伸は高体連組を獲得した狙いを語る。浅野拓磨と野津田岳人は同じ1994年生まれで、13年に広島に同期入団。高体連出身の浅野と広島ユース出身の野津田のライバル心は互いを高め、成長させた。同じことをG大阪にももたらしたかった。
 
 始まりは16年。FW一美和成とDF野田裕喜の2人を大津(熊本)から加入させた。高体連出身者の獲得は07年の玉置慎也以来8年ぶり。17年には東福岡MF高江麗央と市立船橋MF高宇洋が加わった。
 
「ウチのベースは当然ユースにある。でも外部からの選手を取ることでユースの選手もウカウカしていられないと感じてほしかった」

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