苦心のガットゥーゾ、ミラノダービーでの必勝を誓う! 「W杯決勝と同じ」「情熱を取り戻す」

2017年12月27日 サッカーダイジェストWeb編集部

「もっと時間がかからないと思っていた」と嘆きつつも。

現役時代と変わらない闘志溢れるスタイルでチームを鼓舞するガットゥーゾ。はたして、ミラノダービーで勝ち名乗りをあげられるだろうか。 (C) Getty Images

 セリエAで2連敗中のミランとインテルにとって、現地時間12月27日に行なわれるコッパ・イタリア準々決勝のダービーが持つ重要度は大きい。特にミランのジェンナーロ・ガットゥーゾ監督は、「ワールドカップ決勝に匹敵するくらい大切な一戦だ」と意気込んでいる。
 
 夏の大量補強で大きな期待を寄せられながら、成績不振で11月27日にヴィンチェンツォ・モンテッラ前監督を解任することになったミラン。ガットゥーゾ監督が就任してからも、公式戦6試合で2勝1分け3敗と低迷が続いている。
 
 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、ガットゥーゾ監督も、「恐れやネガティブな考えを取り除くのに、もっと時間がかからないと思っていた」と、就任当初のイメージどおりに事が進んでいないと認めた。
 
「もっとうまくやれると確信していたよ。もっと早くにうまくやれるとね。でも、自信は失っていない。今はすべてをリセットする時だ。明日はスタジアムも満員になるだろう。サポーターにふさわしいものを与え、彼らに情熱を取り戻させなければいけない」
 
 宿敵のインテルも決して調子は良くない。ルチアーノ・スパレッティ監督の下、開幕からセリエA 16試合無敗を維持してきたが、12月16日のウディネーゼ戦(17節)で、初黒星を喫すると、続く18節のサッスオーロ戦で連敗。首位ナポリとの勝点差は5に開き、当初の勢いに陰りが見えはじめている。
 
 それでもガットゥーゾ監督は、「連敗からの巻き返しを図っているのは確かだが、彼らが連敗する前に長く負けていなかったことを忘れてはいけない」と、インテルの状態の良さを強調した。
 
「より良い状態でこのダービーを迎えているのはインテルだ。ただ、これは一発勝負だし、我々には間違えない義務がある」
 
 いずれにしても、ミランは勝たなければいけない。ベスト4に進出すれば、おのずとタイトルの可能性も見えてくる。現役時代から"闘犬"の愛称で知られた闘将は、絶対に落とせない大勝負だと檄を飛ばした。
 
「勝たなければいけないダービーだ。ワールドカップ決勝のようなものだよ。勝てば、シーズンの様相を一変させられるかもしれない試合だ。だからこそ、うまくやって、準決勝に勝ち進むことが大切なんだ」
 
 アウェー扱いだった10月16日のセリエA8節のダービーは、3-2でインテルに軍配が上がった。はたして、今シーズン2度目の対戦を制し、流れを変えられるのはどちらのチームになるだろうか。
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