伊メディアが、強豪7クラブの“冬補強”の過去成功例を紹介。ローマはあの日本人選手が!

2017年12月26日 サッカーダイジェストWeb編集部

「中田はタイトルにつながる驚きで有益な補強」と評価。

トッティの控えという立場ながら、出場したら決定的な仕事をした中田。2年目の2000-2001シーズンにはスクデット獲得に貢献した。(C)Getty Images

 クリスマスを迎えたイタリアのサッカーファンは、応援するクラブの会長からのプレゼントを心待ちにしている。もちろん、冬のマーケットにおける補強のことだ。

 シーズン中ということもあり、冬の補強は獲得したクラブ、入団した選手の双方にとってリスクを伴う。だがもちろん、成功したケースもなくはない。

 イタリアの『calciomercato.com』は現地時間12月25日、現在のセリエAを代表する"セブンシスターズ"の過去の成功例を紹介した。

 同メディアがまず挙げたのは、2013年にミランがマンチェスター・シティから獲得したマリオ・バロテッリ。デビュー戦で2ゴールをマークするなど、加入からの13試合で12得点を記録し、チャンピオンズ・リーグ出場権獲得に貢献した。

 そのミランからユベントスへの移籍がヒットしたのが、元オランダ代表のエドガー・ダービッツ。加入シーズンを含め三度のスクデット獲得を経験した。またミラン、ユーベと並ぶ北の名門インテルでは、2004年にラツィオから獲得したデヤン・スタンコビッチの名前が挙がっている。

 一方、そのインテルに苦い思いを味わわせたのが、ラツィオの冬補強の成功者に挙げられた元チェコ代表のカレル・ポボルスキーだ。2001年1月に加入し、翌2001-02シーズンの最終節でインテル相手に2得点をマーク。勝てば悲願の優勝だったインテルを奈落の底に突き落とした。

 2000-01シーズンにスクデットを獲得したローマの冬の補強の成功例として名前が挙がったのは、2000年1月にペルージャから獲得した中田英寿だった。

 フランチェスコ・トッティとのポジション争いに苦しみながらも、そのトッティとの交代で出場したユベントス戦での1ゴールを含む2ゴールに絡んだ中田は、ローマの18年ぶりの優勝に大きく貢献。『calciomercato.com』は、「驚きで有益だった補強。翌シーズンのスクデット獲得につながった」と評している。

 そのほか、フィオレンティーナでは2013年1月にビジャレアルから加入したジュゼッペ・ロッシが選出され、かつての"セブンシスターズ"(強豪7クラブの通称)の一員ではなかったものの、現在のセリエAで首位に立つなど華麗なる復権を遂げたナポリでは、ファウジ・グラムの名前が挙がった。

 2014年1月にサンテティエンヌから加入した当時はほぼ無名に近かったが、現在ではヨーロッパを代表する左SBに成長。ナポリにとって欠かせない存在となっている。

 財政面で決して余裕のないイタリア勢だけに、冬に大物の加入を期待するのは難しい。だが、サポーターはそれでも"プレゼント"に期待しているに違いない。はたして、2018年1月に加入し、その後クラブに成功をもたらす選手は登場するのだろうか。
 
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