元アーセナル戦士が自身の窮状を衝撃告白! 「家も金もない」「とにかく仕事を貰えれば…」

2017年12月25日 サッカーダイジェストWeb編集部

来日した際にはポジティブな言葉を残していたが…。

アーセナル時代にはCL決勝の舞台でプレーするなどキャリアの全盛を極めたエブエだが、現在、その一線級のキャリアから大きく転落してしまったようだ。 (C) Getty Images

 衝撃的なニュースが舞い込んできた。
 
 かつてアーセナルやガラタサライなどで活躍した元コートジボワール代表DFのエマヌエル・エブエが、英紙『Mirror』の取材に対して、妻との離婚を巡る争いの末に財産を失い、困窮に陥っていることを告白したのだ。
 
 エブエは、2005年から2011年までアーセナルに在籍。チャンピオンズ・リーグ準優勝などに貢献した後、2011年8月にトルコの強豪ガラタサライに渡って5年間プレーした。また、コートジボワール代表としても2度のワールドカップ(2006年、2010年)に出場するなど、かなりの実力派DFだった。
 
 しかし、ここ数年で彼が置かれた状況は一変した。

 2016年3月にサンダーランドへ加入した直後、元代理人とのトラブルにより国際サッカー連盟(FIFA)から1年間の出場停止処分を受け、さらに今年10月にはキプロスのリマソルとサインするも、翌日に健康上の問題を理由に一方的に契約を解除されるという事態にも見舞われ、現在に至るまで無所属の状態が続いている。
 
 今年11月、当『サッカーダイジェストWeb』は、来日していたエブエを直撃している。その際には、「僕はプレッシャーを感じてない。全てを神の手に委ねている。導かれたところでプレーするつもりだよ」と、いたって前向きな言葉を残していたが、今もオファーはなく、苦しい状況に変化はないようだ。
 
『Mirror』紙のインタビューによれば、エブエはベルギー人の妻オーレリーさんとの離婚裁判に敗れ、ほぼすべての財産を失ってしまい、「弁護士を雇う金もない」という。さらにノースロンドンにある自宅も妻と3人の子どもに明け渡すことを裁判所に命じられているようだ。
 
「この家を買うまでに苦労してきたものだけど、それを失いそうで、今は怖い。僕は今もその家にいるけど、いつ警察が来るか分からない。中にいることを知られたくないから、電気を消して閉じこもっていることもある」
 
 現在は執行猶予中で、日々、観察の目から逃れる生活をしているというエブエ。普段は、"妹"と呼んでいるヤスミン・ラザクさんの家も間借りしていると明かしている。しかし、その生活は精神的に堪えるようだ。元ワールドカップ戦士は次のように苦労を吐露した。
 
「僕は彼女の家を"バンカー"と呼んでる。そこに隠れられるからね。でも、彼女には子どもがいて、それは邪魔できないから床で寝ることもある。今はジーンズや服、その他すべてを自分の手で洗っているんだ。まるで農場で働いているみたいだ」
 

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