賞金、放映権料から審判手当てまで――W杯とお金の話vol.1

2014年05月14日 週刊サッカーダイジェスト編集部

「W杯の値段」にまつわる基本情報をチェック!

前回優勝のスペインは28億2000万円の賞金を獲得。またひとり約6500万円のボーナスも支給された。 (C) Getty Images

 4年に一度の世界的ビッグイベントだけに、ワールドカップにまつわる様々な「値段」は気になるところ。まずは、賞金総額や放映権料、スポンサー契約料といった大会関係者の収入や大会の規模を表わす金額を紹介しよう。
 
その1 獲得賞金――世界王者は36億円。
 昨年12月にFIFAが発表した今大会の賞金総額は、前回大会から約37パーセント増の5億7600万ドル(約587億円)。優勝チームには賞金3500万ドル(約35億7000万円)と、こちらも前回の3000万ドル(約28億2000万円=当時)から大幅に増額された。仮にグループリーグで敗退したとしても、800万ドル(約8億2000万円)もの大金が転がり込み、出場選手の各所属クラブには総額7000万ドル(約71億4000万円)の補償金が支払われる。
 

 
その2 テレビ放映権料――02年大会で10倍に膨らむ。
 ワールドカップにおけるFIFAの収益の約半分を占めるのがテレビ放映権料だ。放映権は10年大会からFIFAマーケティングTV社が販売。その額は02年大会から急騰し、今回は約2000億円に膨らむと予想される。また日本国内での放映権料も高騰。98年大会では6億円だったが、日韓大会で総額200億円に跳ね上がった。今大会は金額が高騰した末にスカパー! が中継を断念。NHKと民放は引き続き放送を行なう。
 
その3 スポンサー契約料――FIFAパートナーは約170億円の契約料。
 ワールドカップのスポンサーシップには、1.FIFAパートナー(FIFAが開催する全大会が対象)、2.ワールドカップ・スポンサー、3.ナショナル・サポーター(権利は開催国限定)の3タイプがある。原則として今大会は10年大会とのパッケージ販売となっており、1大会あたりの契約料は、FIFAパートナーが推定約170億円、ワールドカップ・スポンサーが約90億円、ナショナル・サポーターが約45億円となっている。
 
その4 優勝ボーナス――10年大会優勝のスペインはひとり約6500万円。
 南アフリカ大会、優勝したスペインは協会からひとり約6500万円のボーナスが支払われた。ドイツは今大会、優勝4200万円、準優勝2100万円、ベスト4で1400万円、ベスト8で約700万円とボーナス額を設定。日本は優勝すれば約6000万円(推定)と報じられている。
 
その5 審判手当て――大会中の日当は約2万円。ボーナスとして200万円。
 世界が注目する試合を裁くレフェリーの報酬は、日当250ドル(約2万5500円)に加え、出場ボーナスとして2万ドル(約200万円)と言われる(週刊サッカーダイジェスト誌調べ)。選手に比べて額が下がるのは致し方ないとはいえ、重圧のかかる試合を裁く苦労を考えれば少々安いかも!?
 
構成:週刊サッカーダイジェスト編集部
(『週刊サッカーダイジェスト』2014年5月13日号より抜粋)
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