【クラシコ展望】注目は両監督の采配。ジダンは“切り札”をいつ投入するのか。それに対するバルベルデの動きは――

2017年12月23日 サッカーダイジェストWeb編集部

ベンゼマをどの時間帯まで引っ張るか。

クラシコの予想フォーメーション。
負傷者/レアル・マドリー=なし バルセロナ=ウンティティ、デンベレ、デウロフェウ、パコ・アルカセル
出場停止/レアル・マドリー=なし バルセロナ=なし

【レアル・マドリー|最新チーム事情】
●クラブワールドカップを連覇
●C・ロナウドが前節2ゴールと上向き
●故障明けのベイルが徐々に復調

伝統の一戦"エル・クラシコ"の名シーンを写真で振り返る!

 バルサとの勝点差は11。クラブワールドカップ出場のため、1試合消化が少ないとはいえ、もし敗れて14ポイントに差が広がれば、連覇の可能性は限りなくゼロに近くなる。ここまで無敗を維持している宿敵の安定感を考えると、シーズン後半も大崩れするとは考えにくく、引き分けでも物足りない。是が非でも勝点3が欲しいところだ。

 UAEで開催されたそのクラブワールドカップでは、決勝で南米王者グレミオを破って連覇を達成し、チームの雰囲気は悪くない。とりわけ、優勝を手繰り寄せる決勝ゴールを挙げるなど、クリスチアーノ・ロナウドにようやくエンジンがかかってきたのは何よりの朗報だ。

 15節のセビージャ戦では、リーグ戦で今シーズン初の1試合2得点を挙げている。とにもかくにもこのエースの出来が鍵を握だろう。

 一方、2トップを組むと予想されるカリム・ベンゼマは、ここまで2ゴールと調子が上がらないままだ。それでも全幅の信頼を寄せるジネディーヌ・ジダン監督が、このフランス代表FWをどの時間帯まで引っ張るか。幸いベンチには、2枚の切り札が残っている。

 1人目はマルコ・アセンシオ。8月のスペイン・スーパーカップではバルサとの2連戦でいずれもゴールを奪うなど、大一番での勝負強さは折り紙付きだ。

 そして2人目が、11月末に約2か月間の故障から戦線に復帰を果たしたガレス・ベイルだ。まだ100%のコンディションではないため、短い出場時間に留まっているものの、クラブワールドカップ準決勝のアルジャジーラ戦では勝ち越し点を叩き出すなど、徐々に復調している。

 アセンシオとベイル。個の力で打開できるこのふたりのアタッカーを、ジダン監督がいつ投入するのか。それが勝負の分かれ目になるかもしれない。

次ページヴェルメーレンか、マスチェラーノか。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事