日本でもお馴染みの総合格闘家がブラジルでジーコやドゥンガと共演! 一体なぜ?

2017年12月21日 サッカーダイジェストWeb編集部

“戦慄の膝小僧”が、なぜサッカーの試合に?

躍動感あるドリブルを披露するシウバ(左)。その迫力にダレッサンドロ(右)もタジタジ? ※写真はSNSより

 元アルゼンチン代表MFが、ブラジルで開催したチャリティーマッチが話題を集めている。
 
 現地時間12月16日にブラジル南部の街ポルトアレグレで、インテルナシオナウに所属する元アルゼンチン代表MFのアンドレス・ダレッサンドロが主催するチャリティーマッチ『Lance de Craque』が行なわれ、1万人以上も集客する盛況ぶりとなった。
 
 病に苦しむ子どもたちを支援するために過去3回に渡って同試合を開催しているダレッサンドロ。参加した選手たちの顔ぶれが凄い。
 
 日本でも馴染み深いジーコやドゥンガなど往年のブラジル代表戦士に加え、マイコン、オスカール、ルッシオなどの現役セレソン選手。さらにアルバロ・レコバやファブリシオ・コロッチーニ、ロベルト・アジャラなど錚々たる顔ぶれが揃った。
 
 それだけにとどまらず、他業界からも参戦してきている。その中で最も著名なのは、世界的なブラジル人総合格闘家のヴァンダレイ・シウバだろう。
 
 シウバは、1990年代後半から2000年代初頭にかけて、「PRIDE」や「UFC」といった総合格闘団体で活躍した無敵のファイターで、桜庭和志やエメリヤンコ・ヒョードルなどと、格闘人気の繁栄に貢献。得意技が膝蹴りであることから"戦慄の膝小僧"の愛称でも親しまれた。
 
 そんな格闘家がなぜ参加したのか? シウバはインスタグラムでその理由を説明している。
 
「Lance de Craqueに参加してきた。このプロジェクトの創設者で、夢を実現させたのはダレッサンドロだ。俺もそれに協力したかった。フットボールは助けを必要としている人々の救いとなるはずだ。プロジェクトの成功、おめでとう。そして俺は偉大なアイドルたちとプレーできて幸せだった」
 
 主催者の意志に感銘を受け、参加したシウバ。試合中にはダレッサンドロやジーコともマッチアップし、格闘仕込みのフィジカルの強さを見せつけていたようだ。
 
 さらにイベント終了後にはジーコとの会食の模様も公開。サッカーと格闘技の垣根を越えた話し合いができたことにシウバは感動したという。
 
 そんなシウバをはじめとする多くの賛同者の協力を得たダレッサンドロは、「参加してくれたファンに感謝したい。それと偉大な選手たちにもね。彼らの参加で美しいイベントになった。僕は来年以降も開催できるように頑張っていきたい」と、その想いを吐露した。
 
 他業界の著名人も参加しての一大イベントを成功させたダレッサンドロ。ブラジル・サッカー界でアルゼンチン人がこれだけのことができるのは、何より本人の人柄があっての賜物だろう。
 
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