最低でも10年? マンチェスター・シティは“グアルディオラ王朝”の構築をめざす

2017年12月19日 サッカーダイジェストWeb編集部

ファーガソンと肩を並べるほどの長期政権を。

バルサ時代の4年目の失敗から、同じクラブを率いるのは「最大3年」だと悟ったペップだが、マンCで長期政権を築くことになるのだろうか。(C)Getty Images

 世界の名だたる選手や指揮官がひしめくプレミアリーグで唯一無敗を保ち、18節を終えて2位に勝点11差の首位と、圧倒的な強さを見せているのだから、マンチェスター・シティの首脳陣がジョゼップ・グアルディオラ監督を高く評価するのは当然のことだ。

 英『BBC』や『The Guardian』紙、『The Daily Telegraph』紙によると、マンチェスター・Cのフロントは今シーズン終了後、指揮官と契約延長について話し合う予定だという。同じ街のライバルクラブがかつて敷いていたように、グアルディオラ監督に長期政権を委ねる考えのようだ。

 鳴り物入りでプレミアリーグに初挑戦した昨シーズン、グアルディオラ監督はプレミアリーグを3位で終えた。チャンピオンズ・リーグ(CL)ではベスト16敗退。リーグカップは4回戦で敗れ、FAカップは準決勝で姿を消し、指導者としてのキャリアでは初となる無冠に終わった。

 しかし、今シーズンはプレミアで17勝1分けと断トツの数字を残しており、CLもグループステージを首位で通過。リーグカップもベスト8に駒を進めている。

 この好調を受け、クラブはシーズン終了後に2019年までとなっているグアルディオラ監督との契約の延長をめざすという。しかも、マンチェスター・ユナイテッドを27年も指揮したアレックス・ファーガソンのような"王朝"を築かせるのが狙いだ。

 まだ就任2年目だけに、ファーガソンと肩を並べるほどの長期政権を築けるかどうかは微妙なところだが、『The Guardian』紙によると、マンチェスター・Cは、少なくとも今後10年は、グアルディオラ監督が現在のポストに留まってくれると考えているという。

 しかし、グアルディオラ監督は自身のルーツであるバルセロナで黄金期を築きながらも、4シーズンで指揮官の座を離れた。バイエルンを率いたのは3シーズンだ。

 バルサ時代からの指揮官の盟友であるチキ・ベギリスタインやフェラン・ソリアーノを幹部に置くマンチェスター・Cは、グアルディオラ監督を長期に渡ってクラブに引き留めることができるのだろうか。
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