ピケ、恩師ペップが率いるマンチェスター・Cを称賛「CL決勝で対戦したい」

2017年12月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

ネイマールとの友情関係はいまも強いまま。

ペップ率いるマンチェスター・Cとの対戦を希望しているピケ。今シーズンのCLで夢は実現するのか。(C)Getty Images

 プロのフットボール選手にとってチームメイトは、職場の同僚であり友人でもある。ときには尊敬の対象であったりもするだろう。バルセロナのジェラール・ピケにとって、2017年夏にパリ・サンジェルマンへと去ったネイマールは、いまも大切な友人のひとりだ。

 ピケは英紙『The Daily Telegraph』のインタビューで、「クラブのためにともにベストを尽くし、同時に友情を築いたネイマールとの関係は、いまも本当に強いままなんだ」と明かした。

「ネイマールの移籍は、クラブにとって辛い出来事だった。でも俺には友人として、彼の決断や、パリに行きたがる理由が理解できた。だから、なにがあっても俺は彼に対してフェアであろうとした。一部のファンが彼の去り方に失望したのも知っていたけどね」

 ピケは、「キャリアを通じて同じクラブにとどまり続けるのは、非常に難しいこと」と語ったうえで、「すべてを勝ち取った選手にはさらなるモチベーションが必要で、新しい挑戦をしたくなるもの」と、ネイマールの退団に理解を示した。

「ネイマールがバロンドールを望んでいたのは知っているし、メインスターになれるパリSGに向かったのはフェアなことだと思う。チャンピオンズ・リーグ(CL)やリーグ・アンで良い仕事をすれば、彼はバロンドール受賞の有力な候補になれるだろう」

 ただ、ピケがCL決勝の舞台でタイトルを競いたい相手は、ネイマールとパリSGではない。自身のキャリアに大きな影響を与えた人物、ジョゼップ・グアルディオラと、このスペイン人指揮官が率いるマンチェスター・シティだ。

 ピケにとって、グアルディオラ監督が特別な存在なのは言うまでもない。「彼は世界最高の指揮官のひとり。彼とともに(バルサで)働いた4年間で、俺たちはほとんどのタイトルを手に入れた。それも、いまでも世界中のチームが目標にするような、新しいやり方のフットボールでね」と、改めてペップ・バルサに胸を張った。

 就任1年目の昨シーズン、グアルディオラ監督のシティは無冠に終わった。「すべてを勝ち取ると思っていた」というピケは、「彼には適応するプロセスが必要だったんだろう」と指摘する。

 だがピケは、「彼がシティでやっていることは素晴らしい。あらゆる記録を打ち破っている」と、今シーズンは絶好調のシティに賛辞を寄せた。

「(シティの)選手たちがペップの望むプレーや戦い方を完璧に理解したのがよくわかる。彼らは素晴らしいフットボールをしている。プレミアリーグの強力な優勝候補だ。俺は彼らが国内のカップ戦も制することを願っているし、そんなチームとCL決勝で対戦できたら最高だね」

 ともにグループ首位で決勝トーナメント進出を果たしたバルサとシティは、ピケの希望通り、ファイナルで顔を合わせることができるのか。ラウンド・オブ16でバルサはチェルシーと、シティはバーゼルと対戦する。
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