【クラブW杯決勝】大会MVPは決勝点のC・ロナウドではなく、圧倒的な存在感を放ったあのMFに!

2017年12月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

攻撃をリードし堅守が自慢のグレミオを見事に翻弄。

攻守に躍動したモドリッチ(中央)が、前回大会から4試合連続ゴールのC・ロナウド(左)を抑えてゴールデンボールを獲得。右はブロンズボールのウレタビスカヤ(パチューカ)。(C)Getty Images

 レアル・マドリーがクラブワールドカップ決勝でブラジルのグレミオを破り、3度目の優勝を飾った。これは宿敵バルセロナに並ぶ最多タイの記録。そしてチームを勝利に導くゴールを奪ったのは、クリスチアーノ・ロナウドだった。

 前回大会から数えて4試合連続のゴール。持ち前の勝負強さを見せつけ、エースの面目を保ったC・ロナウドだが、しかし、2大会連続でのゴールデンボール(大会MVP)受賞は叶わなかった。

 この大エースを差し置いてその栄冠を手にしたのは、今シーズンからR・マドリーで背番号10を背負う入団6年目のプレーメーカー、ルカ・モドリッチだった。

 ピッチを幅広く動き回り、華麗なドリブルワークで、あるいは味方との軽快なパスワークから、堅守が自慢のグレミオを見事に翻弄しつづけたモドリッチは、圧倒的なキープ力と的確な状況判断で攻撃陣をリードし、守備でも高い貢献を果たす。65分には力強い中央突破から、際どいシュートも放って見せた。

 思わぬ大苦戦を強いられた準決勝のアルジャジーラ戦でも、プレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いたモドリッチ。ファイナルの舞台に立ったR・マドリーとグレミオの両チームに決定的な違いを生み出していたのが、このクロアチア代表MFだった。

 スペイン紙『Marca』は試合後、中盤で天才イスコが霞むほどの圧倒的な存在感を放ったこの連覇の立役者を、「ドン」の称号を冠して称えている。

 ちなみに、シルバーボールはC・ロナウド、ブロンズボールは3位に入ったパチューカのFWホナタン・ウレタビスカヤが獲得している。

 
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事