最前線で孤立した小林悠が、惨敗の原因を指摘「やっぱり、後ろが…」

2017年12月16日 サッカーダイジェスト編集部

前線からのプレスは「ひとりで追っていた」。

先制点を決めた小林だが、敗戦に悔しさを露わにした。写真:山崎賢人(サッカーダイジェスト写真部)

[E-1選手権]日本 1-4 韓国/12月16日/味の素スタジアム
 
 ホームで韓国に4失点を喫して惨敗。あまりにも無残に、日本はライバルを前に苦杯をなめた。
 
 日本は引き分け以上でE-1選手権の優勝が決まる韓国との最終戦で、幸先の良いスタートを切った。開始3分、伊東純也が獲得したPKを、小林悠が冷静に沈めたのだ。
 
 しかし日本は13分、韓国の長身FWキム・シンウクにヘッドで同点弾を決められると、彼を起点にした攻撃で押し込まれる。23分、35分と立て続けに得点を許し、69分にもゴールをこじ開けられて、1-4で敗れた。
 
 試合後、1トップの小林は悔しさを滲ませながら、ゲームを振り返った。
 
「やっぱり、後ろが重たかった。下がり過ぎていたと思う。ディフェンスの時、後ろで余っている選手もいた。しっかりとハメて、前に押し出せれば良かったと思うが、ちょっと重たかった」
 
 先制点を決めたストライカーが反省するのは、チーム全体の重心の低さ。196センチもある相手エースに苦戦し、ラインを押し上げられなかった。さらに、自らの状況からも苦しんだ原因を説明する。
 
「(相手の)後ろ3枚くらいを自分ひとりで追っていた。もうちょっと、うまく(後ろから)前に押し出して守備ができれば、良い攻撃につなげられたと思う」
 
 小林の言葉からも分かるように、日本のプレスに連動性は見られなかった。そのため、プレスを簡単に回避され、ピンチを招くシーンが目についたのだ。
 
 4失点の大敗で優勝を逃し、内容でもアグレッシブさを欠いた。国内組にとって、ロシア・ワールドカップに向けたアピールの場でもあったが、悔しさだけが残るゲームとなった。
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