「つらい…」「スペインでのプレーも」 クルトワがチェルシーとの契約更新に慎重な理由

2017年12月12日 サッカーダイジェストWeb編集部

クラブにも、ロンドンの生活にも満足だが…

家族の存在が選手の力の源だとすれば、クルトワの置かれた環境は深刻なものと言えるかもしれない。あらゆる選択肢のなかから、守護神はいかなる答を出すだろうか。 (C) Getty Images

 チェルシーの守護神ティボー・クルトワが自身の去就について、リーガ・エスパニョーラ復帰も選択肢として考えていることを明かした。チェルシーには満足しているとしつつ、プライベートの理由からスペインに戻ることも検討しているという。

 チェルシーと2019年までの契約を結ぶクルトワは、延長についてシーズン終盤まで待ちたいと話してきた。レアル・マドリーの関心を伝える噂も後を絶たないが、選手本人が口にしたのは、子どもたちに会えないつらさだ。私生活のために、スペイン復帰の可能性も検討したいという。
 
『ESPN』によると、クルトワはベルギー『VTM Stadion』で「彼女がマドリードに戻るのは分かっていた。これも、かなり影響するんだ」と、かつての恋人とのあいだに生まれた子どもたちと会えないことがつらいとの心境を明かした。
 
「僕は死ぬほど、子どもたちのことを愛している。彼らのことが恋しい時は、これから数年はスペインでプレーすべきじゃないのかって考えるよ。だからこそ、契約延長のことを決めるのに時間をかけたいんだ」
 
 週給20万ポンド(約3000万円)を要求しているとも報じられたが、クルトワは「メディアは常に金のことを騒ぐ」とコメント。「それも一定の役割なのは否定しないけど、全てが正しくあるべきなんだ」と、大事なのは金銭面だけではないとし、私生活を除いてチェルシーには満足していると強調した。
 
「ここでは幸せだし、クラブのためにプレーするのも、ロンドンの街も好きだ。プライベートは少し辛くなっているけど、それ以外はチェルシーでとても居心地良いんだよ。新契約にサインをしない理由は見当たらない。ただ、全ての選択肢を考えたいだけなんだ」
 
 クルトワは「焦って決めるタイミングじゃない。僕にとっても、チェルシーにとってもね」と、急いで結論を出す必要はないとしつつ、今シーズン中の解決を目指すと続けた。
 
「2か月以内に交渉のテーブルにつき、オープンに話し合う。メディアの報道を除いて、プレッシャーはないんだ。クラブもそれは知っている。基本的には、シーズンが終わる前に結論を出したいと思っている」
 
 アトレティコ・マドリーで3シーズンを過ごした過去を持つクルトワは、チェルシー残留とリーガ復帰のどちらを選ぶのか。25歳の守護神の決断が注目される。
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