香川の同点アシストも虚しく…ドルトムント、降格圏内チームに敗れて公式戦9試合勝ちなし

2017年12月10日 サッカーダイジェストWeb編集部

またしても決定的シュートを味方がブロック…

前節同様、チャンスを作り、アシストも記録した一方で、得点機を逸した香川。もはやこの状況では、得点のお膳立てだけでなく、低迷打破のためのゴールも彼に求められる。 (C) Getty Images

 12月9日(現地時間)、ブンデスリーガ第15節が行なわれ、ドルトムントは1-2でブレーメンに敗れた。
 
 
 ここまでリーグ戦では7試合、公式戦では8試合勝ちなしと大不振のなかにあるドルトムントだが、今節の相手は、最近は持ち直してきているとはいえ、降格圏内の17位に沈んでいるブレーメン。ホームゲームということもあり、勝利は最低限の義務でもあった。
 
 
 しかし、今シーズン、ここまで簡単に失点を重ねているドルトムントの守備はこの試合でも脆弱さを露呈し、前半の26分、クルゼのクロスパスを左サイドで受けたエッゲシュタインにゲレイロが簡単にかわされ、ゴール左隅に強烈なシュートを突き刺された。
 
 香川真司はリーガでは3試合ぶりのスタメン。2列目で攻撃に絡み、チャンスを作り、フィニッシュまで持ち込むなど、効果的な幾度も見せる。
 
 そして1点ビハインドで迎えた後半、57分にDFラインの裏側に抜け出し、シュメルツァーの好クロスを、右に流れながら丁寧に頭で中央に折り返し、オーバメヤンの同点ゴールをお膳立てした。
 
 ドルトムントの良さが発揮されて試合は振り出し戻ったが、それも8分間だけのことだった。CKからゲブレ・セラシェのヘッドでブレーメンが勝ち越しゴール。それまで幾度も訪れたピンチを好守で凌いでいたGKビュルキも、至近距離でフリーで撃たれては、身体に当てるのが精一杯だった。
 
 再び追う側となったドルトムントは、72分にプリシッチのクロスをバルトラが頭で折り返したところをゴール前で香川がフリーでシュートという決定的な場面を迎えた。
 
 しかし、ここでゴールを阻んだのは、彼の前に倒れていたオーバメヤンだった。前節レバークーゼン戦でも終了間際、シュメルツァーの決定打が倒れているシュールレをヒットして勝ち越しに失敗している……。
 
 香川は90分にもこぼれ球に反応してゴール左隅を狙い、右足を振り切ったが、ボールはわずかに枠を逸れていった。
 
 大ブーイングのジグナル・イドゥナ・パルクで、ドルトムントは今シーズン、リーグ戦では5度目の敗北(公式戦では9敗目)を喫した。
 
 3日前は欧州王者(レアル・マドリー)、今日はリーガの降格圏内のチームと、もう相手に関係なく、勝てなくなってしまったドルトムント。ブレーメンは10月30日にアレクサンダー・ヌーリ監督を解任し、以降の5試合で3勝を挙げているが、ドルトムントはいかなる打開策を講じるのだろうか。
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