「会長、あなたは数年後、うちの息子を獲得することになります」亡き母の大胆予言が現実となったR・マドリーの超逸材

2017年12月09日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

故郷マジョルカでペレス会長と遭遇し…。

マドリーでもスペイン代表でも存在感を発揮しているアセンシオ。強烈かつ正確な左足のシュートは必見だ。(C)Getty Images

 リーグ戦ではチーム最多タイの4ゴールを挙げるなど、2年目のレアル・マドリーでプレゼンスを高めているマルコ・アセンシオ。いまやスペイン代表の常連となった21歳のMFが、少年時代の驚きのエピソードを明らかにしている。
 
 当時、マジョルカ島で暮らしたアセンシオ一家は、バカンスに来ていたR・マドリーのフロレンティーナ・ペレス会長と偶然遭遇する。一緒に写真を撮ってもらった後、母親が驚きの一言を発したという。
 
「会長、あなたは数年後、この子をマドリーの選手として獲得することになりますよ」
 
 その言葉が現実となったのは、2014年12月。06年に入団したマジョルカで18歳にしてレギュラーの座を確保していた超逸材は、バルセロナやR・マドリーをはじめ複数のクラブから引く手あまたとなっていた。
 
 結局、ペレス会長が手配したプライベートジェットに乗ったアセンシオは、ホームスタジアムであるサンチャゴ・ベルナベウに招待され、そこで6年契約を結んだのだった。
 
 しかし経験を積むために、レンタルという形で半年間はマジョルカに残り、翌15-16シーズンはエスパニョールへ武者修行に出された。晴れてマドリーの一員となったのは、16-17シーズンから。バルサとのスペイン・スーパーカップで2ゴール、チャンピオンズ・リーグ決勝でダメ押し弾を決めるなど、センセーショナルな活躍を見せた。
 
 息子のマドリー入りを"予言"した母は、病気のため11年に他界。残念ながらサンチャゴ・ベルナベウでプレーする姿を見せることはできなかった。だが、白いシャツを着て躍動するアセンシオを、天国から見守っているはずだ。
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