ヘタフェ指揮官が柴崎岳の状態に言及「怪我からは完全に回復しているよ。ただ…」

2017年12月09日 サッカーダイジェストWeb編集部

いきなりのスタメン起用は非現実的か

足の指というデリケートな箇所を傷めたこともあり、当初の見立てより実戦復帰が遅れている柴崎。乾との日本人対決に期待は高まるが、指揮官は起用に慎重な構えだ。(C)Getty Images

 はたしてリーガ・エスパニョーラ1部初の日本人対決は実現するのか。やはり懸念されるのは、ヘタフェの日本代表MF柴崎岳の回復具合だろう。
 
 現地時間の12月9日21時にキックオフされるヘタフェ対エイバル戦。アウェーチームの乾貴士は2列目でのスタメン出場が濃厚だ。"ハポネス対決"を拝めるか否かは、柴崎のコンディションとホセ・ボルダラス監督の決断に懸かっている。

 9月16日のバルセロナ戦(8節)で鮮烈ボレー弾を決めたあと、負傷退場。左足第5中足骨に亀裂が入っていると診断され、およそ2か月のリハビリを強いられた。11月中旬から練習を再開させ、復帰に向けた調整を続けている。注目された試合前日の会見で、指揮官が"GAKU"の状態について言及した。
 
「彼は怪我からは完全に回復しているよ。ただ、感覚的にはまだ完璧じゃない。積んできたトレーニングは他の選手とは違って、激しいものではなかったからね。いずれにせよ、エイバル戦のメンバーに彼を選ぶかどうかのところにまで来ているのは確かだ。休ませるという可能性ももちろんあるがね」
 
 ボルダラス監督は明言を避けた。
 
 ヘタフェはウルグアイ人MFマウロ・アランバッリが出場停止で、ほかにも中盤に怪我人が多く、ベストメンバーを構成できないでいる。現在8位で、さらなるランクアップのためには勝点2差で13位につけるエイバルは確実にホームで叩いておきたい相手。その状況下で、指揮官が柴崎に対してどのようなジャッジを下すのか。文脈を読み取る限り、いきなりのスタメン起用は非現実的か。決断に注目が集まる。
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