故郷の子どもたちのために…アトレティコ守護神の知られざる一面

2017年12月07日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

その活動の源は子どもたちの笑顔。

世界を代表するGKのひとりに成長したオブラク。慈善活動にも積極的だ。(C)Getty Images

 2015-16シーズンから2年連続でサモーラ賞(リーガ・エスパニョーラの最優秀GK)に輝くなど、いまや世界屈指の守護神に成長したアトレティコ・マドリーのヤン・オブラク。今シーズンも14試合で7失点と、首位バルセロナと並ぶリーグ最少失点に貢献している。
 
 そのスロベニア代表GKは、ピッチ外の次善活動にも熱心に積極的に取り組んでいる。

 そんな彼がアンバサダーを務める財団『プレイヤープロモーションエージェンシー』が進めているプロジェクトが、「Color Your Playground」だ。スポーツ場や公園など「遊ぶ場所」を整備することで、子どもたちが集まる場を提供し、健やかに成長できる環境づくりを目指しているのだ。
 
 その活動の一環として、10月には、オブラクがサッカーを始めた故郷シュコーフィア・ロカにあるヤラ・ヤネジッチ小学校である取り組みが行なわれた。
 
 ストリートアーティストであるネナド・シズルの協力を得て、バスケットボールのコートとサッカー場の壁にカラフルなイラストを描くという試みだ。
 
 ヤラ・ヤネジッチ小学校の特別支援学級の生徒約150人が参加し、イラストを描く活動を通して満面の笑顔を見せた。
 
 ちなみに、オブラクの両親がメンバーを務める『シュコーフィア・ロカ共生協会』(特別支援学級の生徒が安心して通学できるようサポートする団体)もこのプロジェクトに関わっている。
 
『プレイヤープロモーションエージェンシー』の設立者であるマリンカ・ムラーカーさんは、このプロジェクトについて次のように話している。
 
「私たちの活動の源は、子どもたちの笑顔。それを見るだけで、報われた気分です」
 
「Color Your Playground」はヨーロッパ各地で進められており、今後は世界展開も視野に入れているという。ピッチ上はもちろん、オブラクのピッチ外の活躍にも注目したいところだ。
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